発達科学への招待

前期 水曜1限 2単位
<担当教員>
三上 和夫 (人間形成学科), 武井 義明 (人間行動学科), 小高 直樹 (人間表現学科), 伊藤 真之 (人間環境学科), 松岡 広路 (発達支援論), 朴木 佳緒留 (発達支援論),ほか
<連絡先>
「発達科学への招待」運営委員会 (委員長:蛯名邦禎) e-mail: ihds @ radix.h.kobe-u.ac.jp
各講義の担当教員の連絡先は,授業開始時に提示する.
<授業の概要>
 発達科学部へ入学した新入生諸君を,「発達科学」という新しい学問創造への参加へといざなう.そのために,発達科学部の新たな4学科や「発達支援インスティテュート」で展開される多様な学問的な立場に触れ,そのことを通して,人間形成,表現,行動,環境などのさまざまな場面で人間が直面する諸問題を,人間発達とその支援という視点から捉えていけるようになることを期待している.
 今回は,「発達科学への招待」の一年目の試みとして,学問を進める上で基本的な3つの代表的な視点に注目し,それぞれの立場からテーマをとりあげ,(A)〜(C)の3つのまとまったモジュールとして提示する.学生諸君が,それぞれの立場に立つことで物事がどのように見えるようになるのか,それらの間の矛盾や対立も含めて自ら体験し感じ取り,それらを通じて,単に出来上がった学問を受容するのでなく,学問を創造する上での厳しさ・激しさ・楽しさの一端に触れていただければ幸いである.
(A)モジュール(世話人:三上,朴木) (B)モジュール(世話人:武井,伊藤) (C)モジュール(世話人:小高,松岡)
《ヒトの群れと世代継承》 《脳と心の発達と進化》 《ポスト近代の学び ―教育・学習・支援・模倣・継承・伝承―》
異種グループの複合と学校
  (担当:小田利勝,津田英二)
世代という長期周期
  (担当:廣木克行,朴木佳緒留)
世代複合としての日本近現代史
  (担当:伊東惠子)
シンポジウム「発達科学という複合からの展望」
  (担当:小田,津田,廣木,朴木,伊東)
人類の進化と脳
  (担当:伊藤真之)
脳構造の進化と知性
  (担当:榎本平)
ヒトから人間への発達
  (担当:木下孝司)
ディスカッション「脳と心の発達と進化」
  (担当:武井,伊藤,榎本,木下)
ポスト近代の学びとは?
  (担当:松岡広路,小高直樹)
ワークショップの面白さ
  (担当:柴眞理子,川畑徹朗,吉田圭吾,松岡,小高)
技の伝承とインフォーマルラーニング
  (担当:若尾裕,岸本吉弘,小高,松岡)
オルタナティブな研究への招待
  (担当:末本誠,稲場圭信,松岡,小高)
<授業計画>
回数 ユニット 奇数組 (履修コード D521) 偶数組 (履修コード D522)
第1回 (4月13日) はじめに 合同セッション (B202教室)
第2〜5回 (4月20,27日, 5月11,18日) 第1クール (A) モジュール (F256教室) (C) モジュール  (六甲ホール)
第6〜9回 (5月25日, 6月1,8,15日) 第2クール (B) モジュール (F256教室) (A) モジュール (F264教室)
第10〜13回 (6月22,29日, 7月6,13日) 第3クール (C) モジュール  (六甲ホール) (B) モジュール (F264教室)
第14回 (7月20日) おわりに 合同セッション (B202教室)
<テキスト>
神戸大学発達科学部編『キーワード 人間と発達』(大学教育出版,2005) ISBN4-88730-613-X
<参考書>
多数を授業中に指示する.
人間科学図書館の「発達科学への招待」参考図書欄も参照のこと.
<授業の形式>
第1回目と最終回は全員が一箇所に集まり,それ以外は2クラスに分かれて授業を行う.主として講義形式で進めるが,場合によっては,シンポジウム/パネル討論/ワークショップ形式を採用する.
<評価の方法>
平常点とレポートにより行う.
<関連科目>
「発達科学演習」
<備考>
六甲ホールは,神戸大学百年記念館(神大会館)内にあります.
※B202, F256, F264教室は,鶴甲第2 (発達科学部) キャンパスにあります.
<「発達科学への招待」連絡用ホームページ>へ戻る.