第2回 未来社会を担う人材育成のための多角連携フォーラム ~真に国際通用性のある人材のビジョンとその育成~

日時
2015年3月7日(土)13:30-17:30 (受付 13:00より,終了後交流会あり)
場所
神戸大学発達科学部 大会議室(A棟2階)
(〒657-8501 神戸市灘区鶴甲3-11)
アクセス
  • (バス)阪神「御影」駅,JR「六甲道」駅,阪急「六甲」駅から,神戸市バス36系統鶴甲団地行,鶴甲2丁目止まり行き乗車
    「神大発達科学部前」下車
  • (タクシー)阪神「御影」駅より約15~20分, JR「六甲道」駅より約10~15分,阪急「六甲」駅より約5~10分
参加費
無料 (終了後の交流会は別途会費3,000円が必要です)
申込方法
以下6点を下記の連絡先にメールかFAXでお申し込み下さい。
  1. [参加者氏名(漢字・カナ)]
  2. [所属団体・部署・役職等]
  3. [郵便番号・住所]
  4. [電話番号]
  5. [メールアドレス]
  6. [懇親会](参加する/参加しない)

※立場を超えた自由な意見交換と交流の場を目指しております。当日は,カジュアルな服装でご参加下さい。
※お申し込みの際にいただく個人情報は,本フォーラムの運営と今後の同趣旨のイベントのご案内以外には利用いたしません。今後のご案内が不要の場合は,その旨お申し出ください。

連絡先:
【E-mail】 fm-15 [at] h[dot]kobe-u[dot]ac[dot]jp
【FAX】 078-803-7979
主催
神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科
神戸大学サイエンスショップ
共催
総合地球環境学研究所(予定)



プログラム

13:30 - 13:40 開会の挨拶 岡田 章宏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授・研究科長)
13:40 - 14:20 基調講演 炭谷 俊樹(神戸情報大学院大学 学長)
グローバルに活躍する探究型人材の育成
14:20 - 14:40 話題提供1 竹下 厚志(神戸大学附属中等教育学校 教諭)
グローバルキャリア人を育成する中高一貫教育での試み
14:40 - 15:00 話題提供2 柏木 治美(神戸大学国際コミュニケーションセンター 教授・センター長)
グローバル人材を育成する大学での取り組み
15:00 - 15:20  (休憩)
15:20 - 15:40 話題提供3 馬渡 健太郎(ブリュッセル自由大学(VUB)理論物理学部 助教)
高校,大学で学んでおきたかったこと ―海外での研究活動の経験をもとに
15:40 - 16:00 話題提供4 小川 正賢(東京理科大学科学教育研究科 教授・研究科長)
「人材」再考
16:00 - 17:20 ディスカッション
17:20 - 17:30 閉会の挨拶 瀧 和男(神戸大学学術研究推進本部 学術研究戦略企画室 室長)
17:45 - 19:45 交流会

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【開催の趣旨】

21世紀の社会は,グローバル化の急速な進展にともない,多様な価値観が複雑に交錯しながら急激な変化が絶えず進んでゆき,将来の不確実性も大きくなっています。そのような環境の中で,ビジネスや産業,その他の社会セクターにおいても,自ら課題を発見し自発的に探究を進めていく研究者的な資質を持った人材が求められるようになってきました。同時に,アカデミアの研究者も,専門的な知識や能力だけでなく,学術の諸領域から社会にわたる幅広い視野,企画力やコミュニケーション能力,さらにコーディネート力などが求められるようになっています。このような資質と能力を持った人材を育成するには,中等教育,高等教育を通じて,自発的な学びや研究活動を支援する環境の提供が必要です。

一方,社会の中での大学の役割が厳しく問われる今日,大学は自らの役割を再定義するだけでなく,その社会との連携が重要になって来ています.産学官民の連携に始まり,高大連携も模索されています。また,大学は地域連携の中核としての役割を果たすことも期待されています.それに加えて,最近では,高校と産業界の連携や,小中高の異校種の連携も始まっています。このような状況において,自ら問題を発見し他者と協働しつつ研究能力を発揮して課題解決に当たる人材,社会性とリーダーシップを兼ね備えた研究者的資質を有する人材の育成に,初等中等教育・高等教育関係者,産業界,行政,市民が互いに協力し合い,人材育成のビジョンや実践事例に関する情報を共有し,相互に意見交換し合うネットワークの形成が重要ではないでしょうか.高校や小中学校で探究型人材育成教育に関わる教員の方々や,企業で経営や人材育成に携わる方々と,大学で教育に関わる者との間で忌憚のない意見を交換する場を提供できればと考え,この多角連携フォーラムを企画し,2014年3月にその第1回目を開催いたしました。http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/2613

第2回目にあたる今回は,真に国際通用性のある人材とはどのようなものか,また,そのような人材を育成するにはどうしたらよいかという問いを取り上げることにいたしました。グローバル人材と言うと,英語に堪能とのイメージがありますが,むしろもっと重要なことがあるのではないか,そのビジョンと育成方法について,具体的な取り組みの事例も交えて,考える機会を持てればありがたいと考えます.21世紀に求められる人材の育成,特に「未来の市民」,「未来の科学者」,「未来の政策立案者」を育成するためにビジョンを共有し,その協働によって持続可能な社会を共同で作り上げていくことに関して,意見交換と交流の機会を持つことを企画いたしましたので,ふるってご参加くださいますようお願いいたします。

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【報告】

2015年3月7日,「第2回未来社会を担う人材育成のための多角連携フォーラム ~真に国際通用性のある人材のビジョンとその育成~」を,神戸大学発達科学部大会議室にて開催しました。

初めに,神戸情報大学院大学学長の炭谷俊樹氏より「グローバルに活躍する探究型人材の育成」について基調講演をしていただきました。まず,炭谷氏がこれまで探究型人材育成の取り組みを通して得られた知見から,探究型人材の行動習慣とは「仮説検証し続ける」「信念をもち粘り強くやりとげる」「自ら自主的に行動する」「人のため社会のために尽くす」「人や環境を敬い,共存共栄する」「人と自分の考えを伝え合う」であり,そのような探究型の若者達にみられる特徴などについてお話していただきました。また,探究型教育の具体的な例として,神戸情報大学院大学での「探究実践」課題の取り組みを紹介していただきました。

次に神戸大学付属中等教育学校教諭の竹下厚志氏より「グローバルキャリア人を育成する中高一貫教育での試み」というタイトルで話題提供をいただきました。神戸大学付属中等教育学校は『国際的視野を持ち,未来を切り拓く「グローバルキャリア人」の育成』を目標とし,神戸大学と連携して「グローバルシチズンシップの育成」「Kobeプロジェクトの推進」「国際理解教育・外国語教育」「文・理に偏重しない教科教育」の4つの柱をもとに,21世紀型の能力(基礎力・思考力・実戦力)を身につける教育活動が行われており,その活動内容の紹介と成果等についてお話いただきました。

次に神戸大学国際コミュニケーションセンター教授・センター長の柏木治美氏より「グローバルキャリア人材を育成する大学での取り組み」というタイトルで話題提供していただきました。まず,神戸大学の各学部におけるグローバル人材育成関連事業の紹介の後,国際コミュニケーションセンターが実施している英語教育プログラムであるグローバル英語コース(GEC)についてお話していただきました。GECは1年次後期~2年次前期の学生250名を対象に,高度な英語運用能力の育成と自分で学んでいくための手立ての支援を行っており,英語教育プログラムを通して,学生が自身の専門性との関連・興味へとつなげ,自ら行動する力へつなげていく取り組みをされているとお話いただきました。

3つ目の話題提供は,ブリュッセル自由大学理論物理学部助教の馬渡健太郎氏より「高校・大学で学んでおきたかったことー海外での研究活動の経験をもとに」でした。馬渡氏は,神戸大学発達科学部を卒業し,神戸大学自然科学研究科を修了されたのち,韓国,ドイツ,ベルギーで研究を続けられてきました。これまでのご自身の経験から,学生時代の研究活動の経験が海外を目指すきっかけとなったこと,海外生活においてはコミュニケーションの重要性とその国の文化を知ることが大切であること,また高校大学時代を振り返って,実践的な英語や歴史を学んでおきたかったこと,とくに日本の歴史や政治については知識だけではなく伝える力が必要であるとお話いただきました。

最後に,東京理科大学大学院科学教育研究科教授・研究科長の小川正賢氏より「『人材』再考」というタイトルで,話題提供をしていただきました。本フォーラムを含め,「人材」や「人材育成」という表現が特に科学技術政策を中心にして使われることが最近多い一方で,学校教育の分野では「人」や「人間形成」という表現が使われており,「人材」を育てるのか「人」を育てるのかという対比の視点から,大学の教育や改革の方向性,さらに「国際通用性」についてお話をしていただきました。

ディスカッションでは,企業関係者や官庁関係者,学生などがそれぞれの立場から意見を述べ,活発な意見交換がなされました。
参加者は,教育,企業,官庁関係者,学生など,総勢34名でした。

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