神戸大学大学院人間発達環境学研究科 キャリアサポートセンター (CSセンター)
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キャリアサポートセンターとは
学生の個性に対応したキャリア形成をサポート
相談ブース
神戸大学における学生のキャリア支援は,ネットワーク型で展開されています。全学部生対象のキャリアセンターをはじめ,六甲台就職情報センター,学生団体,留学生センター,東京オフィス,大学生協キャリア支援チームなど多くの組織が,学生のキャリア支援向上という目的のために自発的に活動しながら連携・協働しています。それらに加えて,人間発達環境学研究科・発達科学部は,キャリア形成支援センター「キャリアサポートセンター」を開設し,学生のキャリア支援をより一層強固なものとしています。
キャリアサポートセンターは,自分の人生をどう生きるか,そのプロセスそのものをキャリア形成と捉え,学部の1年生から大学院生にいたるすべての学生を対象として,就職活動の支援だけではなく,現在から将来にわたるキャリア形成を視野に入れた支援活動を積極的に行っています。発達科学部の学生の進路は,一般企業,公務員や教職,大学院進学など多様な進路がありますが,専門性を生かした仕事,人を支える仕事や環境問題の解決に関する仕事に就きたいと考える学生が多いようです。これらの業界・分野は多方面に渡っており,この多様性が発達科学部の特性でもあります。
キャリア形成スケジュールと支援体制
このことを踏まえて,学部の1~2年生向けには,人生における価値や生き方について問いなおしたり,また自己を見つめなおすことによって,大学で学ぶことや働くことの意義を見つけたり,それぞれの目標を早い段階から設定できるような個別相談のサポートを行っています。学部3~4年生や大学院生向けには,個別相談に加え一人ひとりの適性や専門性を重視したインターンシップ(就業体験)の情報提供や業種別セミナーの開催,また各分野で活躍する卒業生との幅広いネットワークを基盤とした各種セミナーの企画・開催など,一人ひとりの進路・職業選択に関連したきめ細かい支援を行っています。
キャリアサポートセンターでは,キャリア形成や就職に関する各種資料を閲覧したり,情報検索用のコンピュータを自由に利用することができます。また,キャリア形成に関する個人的な悩みや疑問や就職活動におけるエントリーシート添削・模擬面接には,専任のキャリアデベロップメントアドバイザー(CDA)が親身に対応しています。このように,キャリアサポートセンターは学生の個性に対応したキャリア形成を強力にサポートしています。
未来への扉を開けて!
宮村聡子
キャリアディベロップメントアドバイザー
キャリアサポートセンターでは,学生のキャリア形成支援を行っています。キャリアというと,なんだか遠い先のお話のように感じられるかもしれませんが,今の自分も社会人として働く自分も同じ1人の人間です。キャリアサポートセンターでは,今の自分の生活を充実させることが未来の自分につながっていると考えます。何かに熱中している自分,悩み苦しんでいる自分,そんな時の一瞬一瞬のきらめきが,未来の自分を作り上げることになると考えます。
発達科学部の学生は,学科によって特徴は様々です。心理・教育に関心のある学生,スポーツを学びと結びつけたい学生,文系理系の枠を越えて科学をとらえたい学生,感性を磨き芸術の持つ魅力を追求したい学生など様々です。お互いにいろんな人がいることを自然と受け止め,学びを楽しんでいます。ゼミに部活動にボランティアに真剣に取り組むことが未来へとつながっているのです。
しかし,学生生活や就職活動が楽しく感じられる時ばかりとは限りません。何かにぶつかり,自分の中の課題や問題に向き合うことが必要になることもあります。そのような時は,キャリアサポートセンターを是非訪ねて来て下さい。きっと今までの自分を振り返ることで,今まで気がつかなかった新たな道が見えてくるでしょう。ここは,静かに落ち着いて今の自分について考える場所,そんな隠れ家です。そしてキャリアサポートセンターから扉を開いて未来へと勇気ある一歩を踏み出すところです。自分らしい未来へ「いってらっしゃい」。
「等身大の自分」が就職活動の鍵でした
芦田佳那子 さん
(日立造船株式会社勤務 2011年3月人間表現学科卒業)
私は就職活動中,思うような結果が得られず苦しんでいた4回生の春,キャリアサポートセンターに飛び込みました。キャリアディベロップメントアドバイザーの宮村さんは,エントリーシートの添削や模擬面接が多く大変忙しい時期であるにも拘らず,私の価値観の整理から始めて下さいました。
自分のことなのに,いざ人に伝えようとすると案外言葉にできないものです。宮村さんと一緒に自分の価値観を言葉に起こしていく中で,それまで私がしていたのは形だけの「シューカツ」で,本当の意味での就職活動ではなかったのだと気づきました。就職活動とは企業研究をしてエントリーシートを書き面接を受けるといったことではなく,これからの自分の生き方を選ぶことだと思います。私はキャリアサポートセンターのサポートにより,エントリーシートや面接で忙殺されがちな日常から少し離れ,その時その時の等身大の自分と向き合うことができました。 “今の自分”がはっきり見えた時,それまでゴールだと思っていた内定の先に,おぼろげながら,こんな生き方がしたいな,という自分の未来をしっかりとイメージすることができました。そうして開いた未来の扉をくぐって,私は自信を持って活動できるようになりました。
私にとってキャリアサポートセンターは,そっと背中を押して送り出してくれる,第二の家のような場所でもありました。面接前にほんの少しだけ顔を出して,「いってらっしゃい」と一言言ってもらうだけで,緊張で硬くなっていた気持ちがほぐれ,笑顔で面接に臨むことができました。
自分らしさこそが,未来への扉の鍵なのだと思います。
Updated: 2011/07/20 (Wed) 13:36