朴木 佳緒留 (ほうのき かおる)
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教員からのメッセージ
プロフィール
1949年島根県に生まれる。広島大学大学院教育学研究科修了後、鹿児島女子短期大学、金沢大学教育学部を経て、1983年に神戸大学に赴任。現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。発達科学部長。人間発達環境学研究科長。前・神戸大学男女共同参画推進室長。
研究について
この頃の研究
大学院附属の「ヒューマン・コミュニティ創成研究センター (HCセンター)」にて、学外の実践者、研究者と共同し、各種の参加型のプログラム開発や「男女平等の職場づくり」をテーマとしたグループヒアリングを行うなど実践的な研究を行っている。また、男女共同参画推進室の活動と連動して、「大学でのメンター制度、メンターマインド」の研究も始めた。これらは「男女の機会均等」を保障するための「ストラテジー研究」であり、アクションリサーチの方法によっている。
- 「大規模自治体の職場のジェンダー問題 (1) (2)」『神戸大学発達科学部研究紀要』第13巻第2号 (2006)、第14巻第2号 (2007) および「大規模自治体の職場のジェンダー問題 (3)」『神戸大学大学院人間環境学研究科研究紀要』第1巻第2号 (2008)
- 「ジェンダー・エクィティ実現のための教育戦略」『叢書 現代の経済・社会とジェンダー 第4巻 福祉国家とジェンダー』明石書店 (2004)
- 「家庭・地域・学校を通じたジェンダーフリー教育」『講座 新しい自治体の設計6 ユニバーサル・サービスのデザイン』有斐閣 (2004)
- 「成人女性の教育と男女共同参画社会」『生涯学習と地域社会教育』春風社(2004)など。
詳細は、神戸大学研究者紹介をご覧ください。
絵本も書いています
『働くって楽しい』大月書店 (2001)、『働く条件ってどうなっているの?』大月書店 (2006)
今までの研究
1970年代半ばから教育学研究を始めたが、そのきっかけは「家庭科の成立史研究」であった。当時は家庭科は女子必修であり、女子が家庭科を学ぶ間に男子は「技術」(中学校) や「格技」(高校) を学んでいた。これらは男女の教育機会の均等を阻害し、教育基本法に反しているにも関わらず、堂々と制度化されていた。なぜ、男女により学ぶことがらが明確に異なっているにもかかわらず、制度として定着しているのか?家庭科の成立を調べたい、というのが研究の端緒である。家庭科成立史研究は一段落し、今日ではそれを発展させた「ジェンダー文化学習論」研究として、「実質的な教育機会均等」を実現するためのストラテジーを求めて、なお苦闘している。
- 「女子特性論教育からジェンダー・エクィティ教育へ」『ジェンダーと教育の歴史』川島書店 (2003)
- 「家庭科教育史研究から家庭科の原点を考える」『生活実践と結ぶ家庭科教育の発展』大学教育出版 (2004)
- 「『シティズンシップ』の視点から家庭科を再考する」『シリーズ 生活をつくる家庭科 第3巻 実践的なシティズンシップ教育の創造』ドメス出版 (2007)
教育について
授業担当
- 発達科学部:「発達科学への招待」「発達支援論研究B」他
- 人間発達環境学研究科前期課程:「ジェンダー文化学習論 (特)」「ジェンダー文化学習論 (特) 演習」
- 人間発達環境学研究科後期課程:「ジェンダー文化学習論 (監)」「ジェンダー文化学習論 (監) 演習」
『発達科学への招待』かもがわ出版 (2008) もご覧下さい。発達科学部の教員13名が執筆し、授業概要を知ることができます。
学生・院生の研究紹介
男女平等、ジェンダー問題学習、キャリア教育をキーワードとしたテーマに取り組んでいます。1年制大学院では、実践成果をまとめた修士論文、リサーチペーパーを書き、各々のキャリアアップにつながっています。
学内活動
神戸大学の男女共同参画推進室の活動については、神戸大学 男女共同参画推進室を参照ください。目下、「女性研究者養成システム改革加速」 (平成22年度科学技術振興調整費) を展開中です。
社会的活動
平成11年度より21年度までの11年間「伊丹市男女共同参画施策市民オンブード」といういかめしい名称の役を務めました。詳細は、伊丹市ウェブサイト内にある伊丹市男女共同参画施策市民オンブードのページをご覧下さい。その他、自治体の男女共同参画施策に関わり、微力ながら社会貢献をしているつもりです。
Updated: 2011/03/25 (Fri) 17:20