FD支援: 高等教育におけるFDのための実践的ワークショップ
以下、FDは「Faculty Development」の略です。
趣旨
ポスター (1.1MB)
ワークショップ風景
現在、学士課程におけるFD義務化を目前に控え、各大学でFDワークショップが行われています。中でも新任教員に対するFDは力を入れて行われつつあります。本ワークショップでは、大学院生の皆さんが大学に就職し授業をもたれた際に役にたつようなFDワークショップを展開したいと考えています。徳島大学で行われている新任教員対象のFDワークショップをベースにして、大学授業の設計・実施・評価のそれぞれに関する基本的な知識を習得することを目的とします。
開催について
- 日時
- 2008年2月29日 (金) ~ 3月1日 (土)
- 会場
- 徳島大学 大学開放実践センター
- 講師
- 神藤 貴昭 (徳島大学 大学開放実践センター 高等教育支援研究開発部門 准教授)
- 対象
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 院生
- 参加方法
事前の申し込みが必要です。申し込みは終了しました。[2008/01/29]- 主催
- 大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」委員会活動支援グループ (稲垣 成哲、井上 真理)
- お申し込み先・連絡先
- 大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)事務局
電話: 078-803-7969 (内線: 7969)、メール: gph_info@ml.h.【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】 - 備考
- 本イベントは、大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)委員会活動支援グループの事業になります。
プログラム
2008年2月29日 (金)
時間 | 内容 |
---|---|
13:00~13:50 | アイスブレーキング「良い授業、わるい授業」 |
14:00~15:00 |
講演「大学授業の設計、実施、評価」 [1] 授業の計画 (目標のたてかた、授業のシラバスの作成法、1回 (90分) の授業計画の作成法)、[2] 様々な授業の形態とそれぞれの効果、[3] 授業評価について講義をします。 |
15:10~16:30 | ワークショップ (1) シラバスの作成 |
16:40~18:00 | ワークショップ (2) 1回 (90分) の授業計画の作成 |
18:10~20:00 | 講演 & ワークショップ「授業評価の実際」 |
2008年3月1日 (土)
時間 | 内容 |
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9:00~12:00 | ワークショップ (3) 「講義の実際と評価」 |
報告・事後コメント
参加院生より (1)
ワークショップ風景
今回のFD支援事業では、徳島大学大学開放実践センターの神藤貴昭先生のご指導による「高等教育におけるFDのための実践的ワークショップ」を行いました。2日間の日程で徳島大学大学開放実践センターで行なわれたこのワークショップでは、大学の授業の計画から実施までについてのご講演のあと、4名の院生の参加者が各自実際にシラバスと授業計画を作成するという活動を行いました。そして最後には、作成した授業計画をもとに、模擬授業を行いました。
今回のワークショップでは、将来大学の授業を持つことになったときに必要となる知識やスキルを実践的に習得することができました。また、専門の異なる他の院生3名とともに、同じ目標に向かって課題に取り組むなかで交流を持つことができました。今回ご教授いただいた知識やスキル、また他の院生のみなさんとのつながりを、今後の大学院生活や将来大学教員になった際にも生かしていきたいと思います。
出口 明子 (総合人間科学研究科 人間形成科学専攻 D2)
参加院生より (2)
今回のWSに参加するまで、シラバスに深い意味や、多様な役割があることを知りませんでした。
私はFD支援以外に、新入生対象のガイダンス支援にも参加しているのですが、学生に聞き取りをした結果、シラバスの見方が初め分からなかったという意見を、何度も耳にしました。今回のWSで学んだシラバスの役割などを、ガイダンス支援の具体的な計画を立てる際にも取り入れられればと感じました。
授業を受ける側からだけでは得られなかった観点に触れることができたと思います。
萩原 久美子 (人間発達環境学研究科 心身発達専攻 健康発達論講座 M1)
参加院生より (3)
ワークショップ風景
2月29日~3月1日の2日間、徳島大学の大学開放実践センターにおいて、「高等教育におけるFDのための実践的ワークショップ」を行いました。2日間の日程の間、センターの神藤貴昭先生の講演、ご指導のもと、大学の授業の計画から実施までについて、4名の院生が各自実際にシラバスと授業計画を作成するという活動を行いました。さらに、作成した授業計画をもとに、模擬授業を行いました。
今回のワークショップでは、将来大学の授業を構成するにあたって必要となる知識やスキルを実践的に習得することができました。また、専門の異なる他の院生と交流する機会を持つことができました。今回習得した知識やスキルをもとに、大学での授業作りに生かしていきたいと思います。
島野 裕子 (総合人間科学研究科 人間形成科学専攻 M2)
参加院生より (4)
今回、FDワークショップに参加して初めて大学生相手の授業を考えました。シラバスの作成から始まり、授業案を立てる等いざ実際にやってみるとこれでよいのかなと思いながらの作業でしたが、とてもよい経験になりました。自分が大学教員になった場合を想定して、私の場合文系学生対象の理系科目の授業案を考えたのですが、数式をできるだけ使わずに物理の楽しさを表現するのは、とても難しいことでした。
今まで、何気なくみていたシラバスも違う目でみるように今後なるだろうなと思います。神藤先生、稲垣先生をはじめ他の院生のみなさまと関われたことも自分の研究分野だけでは味わえないよい経験となりました。ありがとうございました。
森鼻 久美子 (人間発達環境学研究科 M1)
Updated: 2008/09/09 (Tue) 11:29