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2008年度オリエンテーション合宿: スタッフからのコメント・感想 (スタッフ代表から)

オリエンテーション合宿を終えて

神戸大学大学院D3 小林 洋司

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集合写真

2008年5月の14日、15日、大学院GPオリエンテーション合宿が兵庫県高等学校野外活動センター「あさぎり寮」において行われました。この合宿は、大学院生 (主としてM1) が、神戸大学大学院人間発達環境学研究科の大学院GP「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」への理解を深めること、そして各専攻、コースを超えて「繋がり」をつくることを目的として企画されました。私は、大学院GPのスタッフとしてこの合宿に参加しました。ここでは、企画してきた人たちのひとりとして、この合宿に参加できなかった院生や、このGPに関心を持ってくださっている人たちに対しての報告もかねて少し感想を書きたいと思います。

この合宿は、以下の6つのセクションから構成されており、それぞれのセクションを院生が担当して作り上げました。

5月14日 (水)
  • セクション1: 大学院GPのガイダンス、大学院GPの効果測定のためのアンケート
  • セクション2: 自己紹介・交流促進ワーク (ニュースポーツであるキンボールを実施)
  • セクション3: 委員会活動、学術活動理解グループワーク
  • セクション4: 交流会
5月15日 (木)
  • セクション5: 学内外の実践活動団体の方を交えたグループワーク
  • セクション6: 振り返り、活動デザインワーク

正課と正課外の「つながり」 ―この合宿を通して考えたこと―

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夜のスタッフミーティング

この合宿は、13人の各コースの代表院生と、前年度GP始動時に関わった院生を中心に企画されました。上記しているそれぞれのセクションは、まさにそれぞれの院生の正課活動の結晶であると思っています。

人間発達環境学研究科は「人間」と「人間の生きる環境」のことに関わる研究を進めていく大学院です。本研究科でなされる研究自体が「見ること」、「聞くこと」、「伝えること」、「考えること」、「触れること」、五感すべてを駆使してなされるものだと思います。そうした意味で合宿は、それぞれの院生が正課・正課外で蓄積してきたこれらのチカラによってつくりあげられています。詳しく言えば、アンケートの作成、コミュニケーションの方法としてのニュースポーツの可能性、ワークショップの技法を用いた課題へのアプローチ、正課外活動の経験の応用、海外の院生との研究交流、多領域のNPO・ボランティアや専門家との出会いの意味、身体をつかった対人コミュニケーションなどプログラムを構成する要素のいずれもが、企画院生の正課、正課外の活動の成果なのです。こうしたことに考えを巡らせていると、実は私たちの生活の中で正課の活動と正課外の活動はそんなに分かれていないように思えてきます。多くの院生とひとつのプロジェクトを作り上げることや、そのプロセスの中で様々な院生が出会い、アイデアを出し合うこと、こうした動きの中にわたしたちの研究であり、人生を豊かにするチャンスがあるのかもしれないと思いました。

合宿は、あくまでオリエンテーションです。これから、大学院GPとして様々な活動に関わったり、企画したりする機会があるとおもいます。ぜひこうした活動に参加して、今回僕がした発見を院生のみなさんにも体験してほしいと心から思っています。

最後に、この場を借りて関係してくれた院生、先生方、スタッフのみなさんに改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

Updated: 2009/04/10 (Fri) 17:35