本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

サンディエゴ、シアトル訪問 (ワシントン大学他)

[事後] 報告

写真
全米社会科協議会 学会会場
訪問日時
2007年11月30日 (金) ~ 12月8日 (土)
訪問先
第87回NCSS (全米社会科協議会) 研究大会 (米国サンディエゴ)、ワシントン大学 (米国シアトル)
目的 (内容)
  • 1、2日: サンディエゴで開催された第87回NCSS研究大会に参加し、資料収集および学会参加者と意見交換
  • 3日: サンディエゴからシアトルへ移動
  • 4日: ワシントン大学、Dr. Walter Parkerおよび大学院生との交流
  • 5日: 国際交流、留学生担当のAnni Fuller氏と会い、ワシントン大学と神戸大学の留学生受け入れの状況について意見交換
  • 6日: Cleveland High SchoolおよびJohn Stanford International Schoolを訪問
写真
ワシントン大学
参加者
今谷 順重 (人間発達環境学研究科 教授)、橋崎 頼子 (総合人間科学研究科 D2)、井上 博嗣 (人間発達環境学研究科 M2)
備考
本活動は、大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)学術活動支援グループの事業になります。

参加院生の声 (抜粋)

  1. 訪問前にDr. Parkerより、「私は、アメリカの社会科について簡単に紹介するので、あなたたちには、日本の社会科で現在議論になっていることを話して欲しい」というメールがあった。これまで外国の研究者を訪問する際は、一方的に情報を得たいと思って訪問することが多かったが、今回の交流を通して、訪問側も日本の情報を提供するなど、少しでも、相互利益を心がけて交流に臨む必要があると感じた。
  2. 研究関心が近い人に出会い、大変細かいところについて議論ができることは喜びであるということを感じた。また、日米を問わず同じ課題に直面している場合、それぞれの文脈における事例を話し合い、比較することは大変有益であると感じた。
  3. 院生Carolさんとの会話の中で、学校訪問の希望を持っているということを伝えたところ、翌日、彼女が学校訪問をアレンジしてくれた。事前に計画を立てておらず、実現は難しいだろうと考えていたが、向こう側が柔軟に対応をしてくれた。要望を伝えることと、受け入れる側になった場合には柔軟に対応することの重要性を感じた。(以上、橋崎)
写真
パーカー先生と
  1. ワシントン大学においては、W.C.パーカー教授が提唱しているDeliberation (審議) についての説明や、VTRを用いてそれについて、検証する授業に参加し、より理解が深まったと同時に新たな疑問や課題も自身の中で芽生えたが、時間の関係上、質疑の時間を確保することが出来ず、大変残念に感じている。可能であるならば、再度、ワシントン大学との交流をお願いしたい。
  2. インターナショナルスクールでは、7歳、8歳の低学年の段階から、英語以外にも日本語やスペイン語、フランス語やイタリア語などを話す児童もいて、21世紀の国際社会を踏まえた先進的な取り組みをワシントン州の教育行政が州独自でおこなっていることに驚かされた。
  3. 日本においても“国”から“地方”への教育に関する権利移譲が最近の流れとして出て来ているが、アメリカの州独自の教育カリキュラムや教育研究など特色を出していこうとする自立した姿勢には、見習うべき点が大変多いように感じた。(以上、井上)

Updated: 2008/09/18 (Thu) 20:25