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0歳児のパパママセミナー & 中学生の赤ちゃんふれあい体験学習

[事後] 報告

実施日時
2007年10月~12月 (毎月第2土曜日)
実施場所
のびやかスペース あーち
内容
  • 赤ちゃんの月齢に応じた親としてのあり方を学ぶ
  • 赤ちゃんとのふれあいを通して、中学生が命の尊さを実感し、子育て家庭への肯定的な態度を身につけ、共感性を高める
参加者
2006年12月生まれの赤ちゃんとその保護者、灘区内の中学校に通う生徒、神戸大学の院生・学生、セミナー担当教員・スタッフなど
備考
本活動は、大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)実践活動支援グループの事業になります。

参加院生の感想

参加院生より (1)

  • セミナー担当教員による中学生対象の赤ちゃんの発達の講義は、私にとっても目からウロコであることが多い。これまで赤ちゃんとふれあう時は、顔立ちがしっかりしてきた・言葉が出てきたなど、目に見える成長だけに注目していた。しかしこの講義の後の「赤ちゃんふれあい」の場では、赤ちゃんの知能や感情などといった一見しただけではわかりにくい発達にも注目するよう心がけた。実際に、赤ちゃんの表情や行動、また他者とのやり取りなどを注意深く観察すると、赤ちゃんの成長は、目に見える以上に目覚しく、こころも発達をしていることが理解でき、乳幼児を観察する力が高まったと思われる。以上のことより、赤ちゃんの発達に関する講義を受けて、その後直ぐに実際の赤ちゃんに関わることが出来るこのプログラムは、知識をその場で実践活動として活かせるので、正課外活動として大変有意義であると感じた。(2007年10月)
  • 乳児の保護者が対象である「パパママセミナー」にて、切実な様子で、育児の悩みを話し始める母親がいた。しかし、発達臨床心理士である講師の「大丈夫ですよ。その子の個性だと思って見守ってあげてください」の言葉で、その母親がホッとした顔に変わる瞬間を見ると、このセミナーの目的のひとつである「虐待の予防」を再認識させられた。また、次世代育成の観点から考えると、中学生にも赤ちゃんとふれあうだけでなく、乳児の保護者が日々このように悩みながらも一生懸命育児をしているという姿を見てもらいたいと思う。なぜなら、中学生自身も自分の親にこのようにして大事に育てられてきたということを理解し、親への尊敬の念といったような感情が生まれたり、将来、親になることへの肯定的な感情・態度が芽生えたりするのではないかと思うからである。(2007年11月)
  • 2007年5月より開催したこのプログラムに参加した当初、私は、赤ちゃんやその保護者、そして中学生とどのように接してよいか分からず、ただオロオロするだけだった。しかし、参加回数を重ねるにつれ、徐々に周りが見えるようになると同時に赤ちゃんの名前や性格などを覚え、1人1人に応じた対応をとることができるようになった。また、赤ちゃんとふれあうことに戸惑う中学生のファシリテーター的な役割として、積極的に赤ちゃんや保護者と接するように心がけることによって、私自身、対人関係におけるコミュニケーション能力や関係性を構築していく力がついてきたように思う。なお、このプログラムへの参加がきっかけとなり、私の修士論文のテーマも「次世代育成」に決めることができた。これにより、正課外の実践活動が、正課に生かせることが実感できた。(2007年11月)

相曽 絵莉子 (発達支援論コース M1)

参加院生より (2)

  • 「0歳児のパパ、ママセミナーと中学生の赤ちゃんふれあい体験」に参加しました。可愛い盛りの赤ちゃんとご家族が参加され、中学生を対象に、赤ちゃんが対象の永続性を獲得できているかどうか確かめる実験もありました。赤ちゃんが隠されたものを探して見つけた時、参加者の皆さんから歓声も上がっていました。小さな赤ちゃんも様々なものを見つめ、人間としての発達を遂げているということをリアルに体験する機会は、「生命の尊厳」や「家族愛」について考えることのできる次世代の育成に欠かせないものだと感じました。貴重な体験をありがとうございました。(2007年10月)

高橋 眞琴 (発達支援論1年履修コース)

参加院生より (3)

  • まず、中学生だけで、赤ちゃんの発達についての学習があり、発達段階を確かめる実験についての説明がありました。中学生は、実験に取り組むということで、発達についての理解への真剣さが引き出された様子でした。私自身も初めての体験で中学生と一緒になってわくわくしました。日常的に、赤ちゃんと触れ合ったことがない中学生がほとんどだと思いますので、今回のように実験を行ったり、観察のポイントを提示したりするのは、触れ合いの敷居を低くするのにはとても良い方法だと思いました。(2007年10月)
  • 中学生たちは、実験の成果を求めることよりも、赤ちゃんとの触れ合いやその親とのやり取りを楽しんでおり、結果として発達に関する学習も定着していたと思います。発達についての学習にとどまらず、きょうだいの数が少なくなり、地域での交流も少なくなっている現在、赤ちゃんと約1年に渡って触れ合うこの連続学習会は中学生にとって貴重な体験になると思いました。また、学生にとっても大学内にいたのでは得られない幅広い年齢の人と関わるチャンスになり豊かな体験学習をさせていただけたと思います。(2007年11月)

徳永 佳子 (発達支援論1年履修コース)

Updated: 2008/09/18 (Thu) 20:26