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伊藤 篤 (いとう あつし)

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教員からのメッセージ

プロフィール

1957年愛知県名古屋市に生まれる。名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程教育心理学専攻修了 (教育学修士)。日本福祉大学社会福祉学部助教授、神戸大学発達科学部助教授を経て、現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科・教授 (学術博士)。

行政関係の主な仕事は、神戸市放課後児童健全育成事業計画検討委員会の委員長 (2006年度~2007年度) / 兵庫県阪神子どもの館 (仮称) 整備検討委員会の委員 (2006年度) / 兵庫県阪神こどもの館 (仮称) 基本計画検討委員会の委員 (2007年度) / 兵庫県幼児教育推進会議の委員 (2007年度・2008年度) / 神戸市総合児童センター運営委員会の委員 (2008年度~2012年度) / 宝塚市社会教育委員会の委員 (2008年度~2012年度) / 第5次宝塚市総合計画検討市民会議の委員 (2009年度) / 宝塚市子ども審議委員会の臨時委員 (2009年度) / 宝塚市教育振興基本計画検討委員会の委員 (2009年度~2010年度) / 兵庫県幼児教育支援委員会会議の副委員長 (2009年度~2010年度) / 新ひょうご子ども未来プラン策定協議会の委員 (2009年度~2012年度) / 宝塚市総合計画審議会の委員 (2009~2010年度) / 兵庫県社会福祉審議会の臨時委員 (2010年度~) / 兵庫県こどもの館「子どもの生活習慣づくり」行動指標策定委員会の委員長 (2010年度) / 社団法人兵庫県保育協会の理事 (2010年度~) / 明石市次世代育成支援対策推進行動計画推進協議会の会長 (2010年度) など。

学会関係では、「日本福祉教育・ボランティア学習学会」の学会誌編集に関する特任理事 (2008年度~2010年度) および関西ブロック特任理事 (2011年度~) を務めている。また、日本協同教育学会第6回こうべ大会の本大会準備委員長 (2009年10月17日~18日) を務めた。

その他、大学内では、神戸市との連携による子育て支援施設 (研究科サテライト施設「のびやかスペース あーち」) の運営 (2005年9月~)、神戸大学経済経営研究所と兵庫県が結んだ「少子化問題に関する調査・研究についての協力協定書)」にもとづいて組織化された少子化問題研究部会の研究員 (2006年度~2009年度)、大学コンソーシアム兵庫・地域交流委員会の委員 (2008年度) をしている。学外では、2007年度および2008年度に国立女性教育会館が主催する「家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー」、内閣府が主催する「平成22年度青少年育成のための地域連携事業危機ブロック研修会」等、各種組織・団体の依頼で講演会やセミナーの講師を務めている。

研究内容と研究業績

研究科附属の「発達支援インスティテュート」の子ども家庭支援部門担当者として、学内・学外の研究者や実践者と協力しながら「地域連携による子育て支援システムの構築のためのモデルづくり」に関する研究をおこなうとともに、「福祉教育・ボランティア学習における評価手法」「幼稚園や保育所、あるいは学童保育所等における子どもと親の発達支援」「学校等における協同学習のあり方」に関する研究もおこなっている。最近の研究業績は以下の通りである。

  • 伊藤篤 (2006) 福祉教育実践をどう見るか ―実践の効果測定に焦点をあてて― 『2005年度科研費第一次報告書 (代表: 原田正樹) 福祉教育実践をどう見るか』 26-29
  • 名賀亮・小林洋次・東末真紀・大本晋也・伊藤篤・松岡広路 (2006) 学習効果に影響を及ぼす実践構造に関する省察的検討 ―アクションリサーチから得られた協同実践の課題― 『日本福祉教育・ボランティア学習学会 第12回埼玉大会 発表要旨・論文集 71-72
  • 寺村ゆかの・川谷和子・伊藤篤 (2007) 地域連携にもとづく次世代育成プロジェクト「赤ちゃんふれあい体験」の短期的効果に関する研究 『保健の科学』49巻1号 71-77
  • 伊藤篤 (2007) ブリティシュコロンビア州における子ども家庭支援 (カナダ) ―多様な属性とニーズをもつ子どもと親 (家庭) へのコミュニティ支援―『インクルーシヴな地域社会をめざす拠点づくり』 神戸大学大学院総合人間科学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研究センター 障害共生部門 (津田英二) 編 104-110
  • 伊藤篤 (2007) PDFファイル2006年度 神戸市委託事業報告書「いのちを実感し親になることを考える体験学習」プロジェクト (II) 報告書 神戸大学大学院総合人間科学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研究センター 子ども家庭支援部門・部門報告書 (全28頁、PDFファイル339KB)
  • 伊藤篤 (2007) みんなのニーズをコミュニティ (1か所) でみたそう! (第II部 少子化と私たちの未来)『協定締結記念シンポジウム (主催: 神戸大学経済経営研究所・兵庫県) 少子化時代を生きる』神戸大学経済経営研究所 発行 65-71、92、101-102
  • 伊藤篤 (2007) 量的データを複数の参加者で質的に検討・解釈する試み ―「青少年のリーダーシップ育成セミナー」における体験的学習者の自己変容を事例として―『2006年度科研費第二次報告書 (代表: 原田正樹) 福祉教育実践をどう見るか』 31-37
  • 伊藤篤 (2007)「個人差の理解 (第3章・第1節)」『教師教育テキストシリーズ 教育心理学』杉江修治 編 64-74 学文社
  • 伊藤篤 (2007)「柔軟なセルフ・エスティームと自立性」『児童心理 2007年7月号 (特集: 自尊感情を考える)』 24-29 金子書房
  • 坂本薫・白杉 (片岡) 直子・伊藤篤 (2007) 幼児の手作りおやつと砂糖の利用 ―「親子で遊ぼう・親子で学ぼうプロジェクト」おやつ講習会における試み― 『神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要』第1巻 第1号 111-116
  • 伊藤篤 (2007)「福祉教育・ボランティア学習における評価手法の基礎的検討 (第I部 特集論文2) 」『福祉教育・ボランティア学習の評価』日本福祉教育・ボランティア学習学会年報12巻 30-50 万葉舎
  • 伊藤篤 (2007) PDFファイル「いのちを実感し親になることを考える体験学習」プロジェクト (III) 事業実施報告書」2007年度神戸市委託事業報告書 (全9頁、PDFファイル200KB)
  • Atsushi ITO (2008) Plant Management as Action Research and Social Contribution in Supporting Child and Family Empowerment. The Proceedings of the 1st International Academic Interchange Meeting between the Graduate School of Human Development & Environment (HDE), Kobe University and the Institute of Education (IOE), University of London; The Contribution of University to Civil Society, 70-78.
  • 伊藤篤 (2008)「地域によって支援される人間発達 ―子ども発達支援を事例として― (第1章 第2節) 」『発達科学への招待 (神戸大学発達科学部「発達科学への招待」運営委員会編) 』 34-47 かもがわ出版
  • 伊藤篤 (2008) PDFファイル「いのちを実感し親になることを考える体験学習」プロジェクト (I~III) 事業評価報告書」2007年度神戸市委託事業報告書 (全143頁、PDFファイル809KB)
  • 伊藤篤 (2008)「少子化問題に対応する一方策としての地域プロファイリングとコミュニティセンター運営」『総合化へ向かう少子化政策 (H19年度成果報告フォーラム) 』神戸大学経済経営研究所・兵庫県・兵庫労働局編 52-56
  • 伊藤篤 (2008) 福祉教育実践研究の視点と方法 (その2) ―量的データを多様な側面から統計的に分析する― 『日本福祉教育・ボランティア学習学会 第14回徳島大会 報告要旨集』 87-88
  • 渡邊一真・高尾千秋・伊藤篤・松岡広路・名賀亨・小林洋司 (2008) ESDボランティアプログラム事業におけるワークキャンプの意義 ―心理的構えのミクロ・メゾ的な変化とその要因― 『日本福祉教育・ボランティア学習学会 第14回徳島大会 報告要旨集』 175-176
  • 寺村ゆかの・伊藤篤 (2008) 妊娠期から出産後までの女性のエンパワーメントを目指した実践的研究 ―相談・家庭訪問・地域資源を利用したアウトリーチの試みを通して― 神戸大学大学院人間発達環境学研究科紀 第2巻 第1号 115-123
  • 伊藤篤 (2008) PDFファイル神戸市内学童保育所における障害児受け入れに関する調査報告書 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研究センター 子ども家庭支援部門報告書 (全10頁、274KB)
  • 伊藤篤 (2009) 「子育て支援「つどいの広場」における相談のあり方に関する一考察 ―大学サテライト施設における相談件数・相談内容の分析を通して―」 『心の危機と臨床の知 (甲南大学人間科学研究所紀要)』第10巻 5-13
  • 伊藤篤 (2009) PDFファイル少子化問題研究部会 (神戸大学経済経営研究所) ・研究報告「少子化と育児・育児支援にかかわる地域プロファイロングの試み ―兵庫県下49自治体の関連データ解析を通して―」神戸大学大学院人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センター子ども家庭支援部門報告書 (284KB)
  • 伊藤篤 (2009) 「協同」で育てよう くじけないための自尊心 『児童心理2009年4月号 (特集: くじけない心を育てる)』 42-46 金子書房
  • 寺村ゆかの・伊藤篤 (2009) つどいの広場における発達相談の特徴と可能性 ―大学サテライト子育て支援施設における事例をとおして― 『日本子ども家庭福祉学会第10回全国大会抄録・資料集』 66-67
  • 高尾千秋・渡邊一真・名賀亨・相曽絵莉子・伊藤篤・松岡廣路・小林洋司・奥秋克海・桑田啓子 (2009) ESDボランティアプログラム事業におけるワークキャンプの意義II ―参加者の<ゆらぎ>の動態に着目して― 『日本福祉教育・ボランティア学習学会第15回あいち・なごや大会報告要旨集』 118-119
  • 寺村ゆかの・伊藤篤 (2010) 子育て支援「つどいの広場」における相談のあり方に関する一考察II ―大学サテライト施設における相談 (2007年度~2008年度) 分析を通して― 『心の危機と臨床の知 (甲南大学人間科学研究所紀要)』第11巻 71-78
  • 伊藤篤 (2010) 障害児の放課後保障に関する一考察 ―神戸市学童保育における障害児受け入れ実態調査から― 『子ども家庭福祉学』第9号 49-59
  • 寺村ゆかの・伊藤篤 (2010) 次世代育成支援プログラム「赤ちゃんふれあい体験学習」の効果―小・中・高校生に見られた乳児に対する共感性の変容に着目して―『日本子ども家庭福祉学会第11回全国大会要旨集』 118-119
  • 伊藤篤・寺村ゆかの (2010) PDFファイル2009年度 高校生の赤ちゃんふれあい体験学習の実践内容とその効果 (部門報告書No.3) 神戸大学大学院人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創成研究センター子ども家庭支援部門 (全31頁、390KB)
  • 伊藤篤・松本かづみ・中塚景子・本田玲子・西川加奈子・横山瞳 (2010) 自然や地域社会を学習環境として取り入れた幼児教育実践 ―幼児の協同する経験と学びの連続性に着目して― 『神戸大学大学院人間発達環境学研究科紀要』第4巻第1号 161-167
  • 寺村ゆかの・伊藤篤 (2011) 子育て支援「つどいの広場」における相談のあり方に関する一考察III ―大学サテライト施設でのアウトリーチ・サービス構築と相談実態・内容の整理― 『心の危機と臨床の知 (甲南大学人間科学研究所紀要)』第12巻 95-104

教育内容

大学院および学部において担当している授業科目 (卒業論文・修士論文・博士論文の指導のためのゼミ等を除く) は以下の通りである。

学部

  • 発達支援論研究B (2年生対象・後期)
  • 子どもの発達支援 (2年生対象・後期)
  • 発達支援論演習I (3年生対象・前期)
  • 発達支援論演習II (3年生対象・後期)

博士前期課程

  • 児童発達支援特論I (2年履修コース)
  • 児童発達支援特論演習 (2年履修コース)
  • 子ども家庭支援論 (1年履修コース) ほか

博士前後期課程

  • 児童発達支援特論II
  • 教育能力開発演習

最近の指導学生 (学部生・院生) が提出した卒業論文・修士論文・博士論文のテーマ (抜粋) は以下のとおりである。

卒業論文

  • 公的な虐待対応における司法介入の可能性
  • 学校における地域子ども教室推進事業の実態 ―学校の立場に焦点を当てて―
  • 障害児に対する放課後保障の取り組み ―学童保育の障害児受け入れを中心に―
  • 認定こども園制度のあり方 ―県と園に対する訪問調査を中心に―
  • LD児への通級による指導の必要性についての考察 ―「ともに学ぶ」教育を目指して―
  • 産前・産後を中心とした時期における親としての発達
  • つどいの広場における相談のあり方に関する研究
  • 父親の子育てにおける役割意識の変容を促進させる要因に関する研究
  • 学童保育所が地域のつながりに対して果たす機能に関する研究
  • 児童相談所にけるマンパワー不足問題 ―児童相談所数・児童福祉司数等の量的問題について―
  • 男性の育児休業取得促進のために ―スウェーデンの育児休業制度・企業の対応・人々の意識を参照して―

修士論文

  • 虐待する親への支援プログラムの有効性に関する研究 ―児童相談所と民間との連携を目指して―
  • 地域システムとしての産後母子家庭訪問の位置づけに関する研究 ―「あーち」と産科施設とをつなぐ実践をてがかりとして―
  • 次世代育成の観点から捉えた「赤ちゃんふれあい体験事業」の意義と効果
  • 育児におけるソーシャルサポート源の機能に関する一考察
  • 児童虐待予防親グループ・プログラムの評価 ―フォローアップによる質的検討を加えて―
  • ペアレンティングの継続的受講と親としての発達との関係性 ―大学サテライトにおける乳幼児の親を対象としたプログラムを通して―
  • ひろばにおける子育て支援 ―その質的向上と安定的継続に向けて―
  • 子どもの発達を見取るための幼稚園教師・保護者間連携システムの構築とその効果に関する研究
  • 不登校をめぐる教師の支援に関する調査的研究 ―卒業生とその保護者および中学校教師を対象として―

博士論文

  • 学齢期子育て支援講座の開発と効果に関する研究

Updated: 2011/08/01 (Mon) 17:31