本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

説明会「学振特別研究員への応募のススメ」: コメント・感想

講演者より

1.

現在、若手研究者養成を目的とした事業はいくつかありますが、その中でも日本学術振興会の特別研究員制度は、博士課程に在籍する院生にとって、もっともチャレンジしやすいものだと思います。

本日お話させていただいたように、特別研究員として研究生活を送ることには経済的・社会的な面で多くのメリットがあり、将来研究職を目指す方にとっては非常に魅力的な制度です。また、研究資金を獲得するために申請書を書くという場面には、将来研究職に就いた後にも直面することになります。大学院在籍中にひとつの申請書を書き上げるということは、将来の研究者生活のためのとても貴重な経験になります。

申請書を書き上げるというプロセスには留意すべき点が多く、苦労を伴うかもしれません。また、一度目のチャレンジで採択される可能性は低いかもしれませんが、是非多くの方にチャレンジしていただきたいと思います。

出口 明子 (宇都宮大学教育学部)

2.

今回の企画は、本GP (大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)) が若手研究者養成という観点を持つことから、申請直前のこの時期、とてもタイムリーで意義あるものであったと思います。まずは、参加されたみなさんには、ぜひとも公募書類を書き上げて、申請してほしいところです。

さて、博士課程のみなさんの目標は、学位を取得することでありません。それは通過点です。その先に高度な専門性をもつ研究者を目指しているはずですよね。その夢をかなえるための第一歩が特別研究員であることは、ご説明したとおりです。繰り返しになりますが、ポイントは「具体性」です。根拠があって、分かりやすい申請書類を作成しましょう。そのために業績を積むことは当然でありますが……。

いまの時代は、こうした公募に申請するか、研究者への夢をあきらめるか、その2者択一ともいえる状況になっています。最初の挑戦で採択されるケースは稀かもしれませんが、何度でもチャレンジしてみましょう。

稲垣 成哲 (人間発達環境学研究科 教員)

参加者より

1.

実際に採用された先輩と実際に審査に携わられた先生のお話は具体的で説得力があり、選考の各段階において留意すべきポイントがよく分かりました。特に、合格した時の申請書やポスターのサンプルは大いに参考になりました。(有意義な会だっただけに、もう少し早い時期 (3月頃) に開催していただければ、なおありがたかったです。)

匿名希望 (人間発達環境学研究科 研究生)

2.

採用経験者および審査員経験者から、申請書の書き方に関するアドバイスを聞く機会を得るというのは、申請をする上で非常にためになったと思います。ただ、今回聞くことができたアドバイスは文系、理系問わず活かすことが可能だと思いますが、文系、理系のそれぞれの経験者から話を聞けると、より有意義になると思います。

泉 雄大 (人間発達環境学研究科 D2)

3.

当日は参加できませんでしたが、後日公開可とされている資料を拝見しました。具体的に書く・図表にまとめる・フォントを変える・下線などで修飾する・根拠を示すなど申請書を作成する上で参考になると感じました。また、実際に受けた質問や社会にとって有益であることを示すということが重要であることもわかりました。

匿名希望 (人間発達環境学研究科 D1)

4.

まず、「研究費を獲得する」ことへの自覚が大きく変わりました。研究活動自体も重要ですが、それを一般社会への還元と結びつけてどれだけ分かりやすく説明し、研究費を獲得するかが、研究者を目指す上で大変重要だということを学びました。また、それを申請書という形で表現するための細かいテクニックも知ることができました。今後は、学振への申請を含め、チャレンジを重ねていきたいと思います。

橋崎 頼子 (総合人間科学研究科 D3)

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Updated: 2009/04/20 (Mon) 15:04