本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

第168回自然環境論セミナー「生体触媒を用いた物質変換、特に光学活性体の調製法開発について」

開催について

日時
2007年5月18日 (金) 15:10~16:40
会場
神戸大学発達科学部 G302教室 (G棟3階)
対象
どなたでも参加できます。
参加方法
当日、直接、会場へお越しください。
参加費
無料
主催
神戸大学発達科学部人間環境学科 自然環境論コース
連絡先
メール: tanaka2@【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】 (田中 成典 (人間発達環境学研究科 人間環境学専攻))

プログラム

講師 加藤 太一郎 (兵庫県立大学 大学院工学研究科 物質系工学専攻)
内容 現在世界の人々の関心はいやおうなしに「環境」に向けられており、すべての産業はグリーンケミストリーという合言葉のもと、環境に優しい方向に進まざるをえなくなっています。これは化学産業について考えると、不要なものをどれだけ環境中に放出せずに製品を作り出せるかということに直結しています。従来の「高温高圧の反応条件を多用し、余剰試剤や副産物は別途処理する」対症療法的技術から、「温和な条件にて反応を実施し、製造過程においても廃棄物を極力ださない」抜本的な技術開発への移行が必要となっています。このような要求に対して私は、生体触媒を用いた物質生産に注目しています。特に我々の身の回りで用いられている化学物質の中には、その効能を発揮するために光学的に純粋なかたちにて提供されなければならないものも多いため、どのように効率よく光学活性体を調製できるかについて検討を行っています。今回の講演では、生体触媒を用いてラセミ体から光学活性体を化学収率100%かつ原子効率100%にて生産する方法について紹介すると共に、酵素タンパク質に本来とは違った機能を見出し、その触媒活性を効率のよい物質生産に結びつけようという試みについて紹介します。
詳細 http://neweb.h.kobe-u.ac.jp/seminar/seminar168.html

Updated: 2008/08/20 (Wed) 16:42