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デンマーク訪問 (オーフス大学他)
[事後] 報告
風車見学する一同
- 訪問日時
- 2008年3月24日 (月) ~ 30日 (日)
- 訪問先
- [3月25日] 水素技術研究センター、ヘアニン市役所環境課、[3月26日] オーフス大学国立環境研究所、[3月27日] オーフス大学キャンパス (レクチャー聴講、国際課訪問など)、[3月28日] 風力発電機試験場、バイオガスプラント、エコハウス (デンマーク王国)
- 目的 (内容)
- 協定校であるオーフス大学との交流、および環境先進国と呼ばれるデンマークで環境配慮型の社会整備を見学
- 参加者
- 朴木 佳緒留 (人間発達環境学研究科 教授)、田中 成典 (人間発達環境学研究科 教授)、大澤 剛士、梅村 界渡 (以上、人間発達環境学研究科 D1)
- 備考
- 本活動は、大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)学術活動支援グループの事業になります。
参加院生の声 (抜粋)
オーフス大学国立環境研究所
- 【オーフス大学国立環境研究所 (National Environment Research Institute) について】 国立環境研究所の野生生物・生物多様性部 (Department of Wildlife Eculogy and Biodiversity) は、森と草原と農地に囲まれた美しい場所に研究所があり、周りの環境がそのまま研究対象になっているようだ。ここの研究者らとは訪問の1ヶ月ほど前からメールでやり取りをした。また、訪問時は引率の先生はいなかった。つまり全体的にコミュニケーションに苦労したということだが、たどたどしくだが何とか意思疎通はできた。大学院生の間にこのような体験ができたのは非常に幸運であったと思う。
- 【風力発電機試験場・バイオガスプラントについて】 デンマークは環境問題対策が進んでいるという話を聞いていたが、大体はそのとおりのようだ。その実体の一面は、市民のボトムアップ型の取り組みが盛んであるということだ。その例として、風力発電の風車は農家などが所有して発電した電力を電力会社に売る仕組みができている。また、家畜の排泄物や生ごみを集めて発酵させて作るバイオガス (主にメタンガス) は酪農家が組合を通して管理・運営している。重要なのは両方とも運営者に受益が生じている点である。このように環境と経済が両立している仕組みはすばらしいと思った。(以上、梅村)
- デンマークの環境意識はすばらしい。それは間違いない。そして学ぶべきことも多い。しかし、その背景を理解せずに、表面だけ見てよさそうだから取り入れようという考えは、決していい結果を生まないだろう。他国に学ぶ前に、自国の背景をしっかり理解しなければならない。その上でいいものは積極的に取り入れていけばいい。デンマークという優れた環境立国を訪れて感じたことは、日本は日本独自の、日本でしかできない環境対策を立ち上げなければならない、他国の真似ではたいした成果は得られないという、当たり前だが実現の難しい基本理念の必要性だった。(大澤)
水素実験 (水を分解して電気を生み出す)
オーフス大学のキャンパス
野生動物モニタリング調査に同行
風力発電実験地域に設置された風車
バイオガスプラント
Updated: 2008/09/18 (Thu) 20:26