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社会環境論コースのカリキュラム

カリキュラムの流れ

授業科目

学部共通科目

科目名科目概要
発達科学への招待(▲データ準備中)

学科共通科目

科目名科目概要
発達支援論研究(学科共通科目)ヒューマン・コミュニティ創成研究についての関心を得て,入門的な知識について学び,具体的な専門領域における支援の方法について考える。
エコロジー論「人間環境と自然・社会・発達」という総括的テーマで,現代の自然環境破壊・保全に関わる諸問題を,人間環境学・人間発達論的視点から考察する。
生活環境概論私たちの暮らしをとりまく環境が実際の人間生活に及ぼす問題について,生活空間,生活技術,生活資源という三つの観点から,総合的に概説し考察する。
数理情報環境概論急速な発展,変化をとげる様々な情報環境(コンピュータや情報ネットワークなど)に関わる諸問題に取り組む数理情報環境論の全体像を講義する。
自然環境概論人類をとりまく自然環境を宇宙・地球・生命の発展史という観点から眺め,その視点から人類と自然との関わりと現代の自然環境問題を考える材料を提示しつつ論じてゆく。
人間環境学概論人間と環境との関係に関わる問題として自然環境破壊をとりあげ,それを人間環境学科の四つのコースに属する教員がそれぞれの専門領域の立場から検討する。
高齢者環境論環境が人間活動の意味(心理)に及ぼす影響を考察しながら,高齢者福祉環境において,生涯にわたる人間の発達とそれを支える環境づくりを再考する。
環境モデリング入門環境問題を自分なりに理解するために,簡単な数学的なモデルを組み立て取り扱う方法を,いくつかの具体的な環境問題を題材として学ぶ。
統計の考え方現代社会は,情報が溢れていると言われる。これらは,すべてデータ化して客観的に取り扱うことが望まれる。このような統計の考え方を基本から解説する。
社会環境概論現代の日本と世界に現れつつある社会環境の実態を,「グローバリゼーション」という用語を切り口に検証しながら,そこでの問題の構造を多面的に議論する。

主な共通専門基礎科目

科目名科目概要
日本史日本古代の文献「風土記」を素材に地域に残される景観,地名,民俗,信仰などの地域遺産を視野に入れながら古代の地域生活史を点描する。
社会学マックス・ウェーバーをはじめとする社会学の諸理論をもとに,合理的なはずの近代社会で生きる人々が抱えてしまう矛盾と困難について考える。
外国史19世紀から現代にいたるヨーロッパおよびアメリカ歴史を概観する。構成は,近代の形成,近代の矛盾,近代の変容,近代から現代へ,である。
人文地理学地理学の性格・基本概念について考え,その学問的な発展動向を展望した後に,都市地理学の領域をとりあげ,その研究成果について検討を加える。
政治学現在の発展途上諸国家の政治状況をどのように見たらよいかを検討する。発展途上国の現状をこれまでの西洋社会中心の「政治思想」「政治学体系」で説明しうるのかどうかがポイントである。
経済学経済学の基礎理論をスミス,ケネー,リカード,マルクス,ケインズ等の学説に遡りながら解説し,現代経済の理解に必要な分析ツールを整理する。
法律学法とは何か(法の分類・法の歴史・法の体系・法の解釈)の後,訴訟制度(刑事訴訟・行政訴訟・民事訴訟・憲法訴訟)について講じ,最後に国際法について取り上げる。
数理統計学確率変数とその期待値などの初等確率論と点推定・区間推定・仮説検定などの統計推測の利用方法,および誤差評価表について講義する。
微分積分学2理系学部の学生等,専門分野で比較的高度な数学を必要とする学生を対象に,1変数関数に関する広義積分や多変数関数の積分である重積分について学ぶ。
微分積分学1理系学部の学生や比較的高度な数学を必要とする学生を対象に,1変数関数の微分に関してテイラーの定理,および多変数関数の微分である偏微分について学ぶ。
微分積分学入門文系学部の学生や高度な数学を必要としない学生を対象に,関数の変化の仕方を求める微分,関数の変化の仕方に対して元の関数を求める積分について学ぶ。
線形代数学2理系学部の学生や比較的高度な数学を必要とする学生を対象に,n次元ベクトルや行列に関する数学的理論(行列式,線形写像,固有値など)について考察する。
線形代数学1理系学部の学生や比較的高度な数学を必要とする学生を対象に,n次元ベクトルや行列に関する数学的理論(連立1次方程式,逆行列,ベクトル空間など)について学ぶ。
線形代数学入門文系学部の学生や高度な数学を必要としない学生を対象に,複数の項目の値(3次元までのベクトル)を,行列を使って効率よく扱うための数学的理論について学ぶ。
基礎地学人間の住む地球とそれを取り巻く環境を理解するために,太陽系と地球,地球の内部構造,地球表面の変動と地震,大気と海洋など,地学の基礎を学ぶ。
生物学III生命の起源と進化,生物の多様性と分類,微生物,動物および植物の世界を概観し,光合成,生物のエネルギー生産の仕組みなどについて学ぶ。
倫理学具体的な問題(「テロと報復」,DVなど)を題材として,思想家たちの言葉を手がかりに,現代における自己と他者との関係のあり方を探る。
生物学II生命の基本単位である細胞の特性,それが個体としての多細胞生物の構造や機能にどのように反映され,さらに生物多様性がどのように成立するかを学ぶ。
生物学I分子・細胞・個体・集団・種レベルにおいて,生命現象がいかにとらえられているかを,微生物を含む動・植物それぞれの分野について学ぶ。
有機化学基礎有機化学における化学結合,立体化学,および反応について基礎を学ぶ。多様な有機化学反応の統一的把握を目指し,生活に関連する話題も取り上げる。
無機化学基礎物質の性質は,原子の種類と原子間の結合様式によって決まる。物質の性質を理解するために必須の「原子構造」と「化学結合」を詳しく解説する。
物理学実験物理学の各分野(力学,電磁気学,光学,原子物理学,実験技術)に関する基礎的実験を行う。現象を体験し,実験技術を修得し,物理学の理解を深める。
物理学C4自然現象を理解するための基礎として,マックスウェル方程式,電磁波および,現代物理学(特殊相対性理論,量子力学入門)を学ぶ。
物理学C3自然現象を理解するための基礎として電磁気学(電場,磁場,電気回路,マックスウェル方程式等)を学ぶ。
物理学C2自然現象を理解するための基礎として波動,熱など(弾性体,流体,固有モード,共鳴,熱力学,統計力学等)について学ぶ。
物理学C1自然現象を理解するための基礎として力学(ニュートンの3法則,運動方程式,振動,保存力とポテンシャル,エネルギー・運動量の保存等)を学ぶ。
物理学B3自然現象を理解するための基礎として波動,熱など(流体,振動,波動,熱力学,統計力学等)について学ぶ。高校での物理の履修を前提としない。
物理学B2自然現象を理解するための基礎として電磁気学(電場,磁場,電気回路等)を学ぶ。高校での物理の履修を前提としない。
物理学B1自然現象を理解するための基礎として力学(ニュートンの3法則,エネルギー保存,運動量の保存等)を学ぶ。高校での物理の履修を前提としない。

主なコース専門科目

科目名科目概要
国際開発論演習Bグローバル社会における発展途上国の貧困や格差問題を多角的に検討する。個別のテーマを設定して実証的にアプローチする。学生のより主体的な関与が条件となる。
国際平和論演習B日本国憲法平和主義および日本と世界における平和問題についてさらに高度な文献を考察していく。
コミュニティ論演習Bコミュニティに関する基本的文献の講読を行う。また大学院生と共同で合宿形式のフィールドワークを行う。現地で地域の人々と交流しながら,地域の問題を議論する。
都市地域論演習B都市に関連した卒業論文の研究テーマを明確化するために,関心のある学術図書・雑誌の内容を紹介し,参加者全員との討論の中で,問題意識を高め,研究テーマをしぼりこんでいく作業を行う。
地域空間システム論都市システムの概念について検討を加えた後,人口移動からみた日本の都市システムについて考察しつつ,その歴史的・地域的展開プロセスを明らかにする。
農村開発論開発途上国・インドを事例に,経済のグローバリゼーションが,いかにインド経済や農村社会に多様な変化をもたらしつつあるのかをみてゆきたい。
福祉国家論福祉国家の歴史的起源,国際比較,制度的支柱を説明し,現代日本に問われる新たな福祉国家の課題とそのもとでの人間発達の条件を検討する。
社会政策史戦後の欧州各国における社会政策について概観する。構成は,社会民主主義政党の変容,労使関係,社会保障,欧州統合のインパクトである。
産業社会環境論A近代社会と戦後日本の特質をおさえ,これまでの企業社会と福祉国家の相互関係を分析したのち,21世紀の日本が当面する福祉国家の課題を検討する。
社会文化環境論「日本らしさ」や日本人の文化・社会意識の歴史的構築過程,およびそれらとグローバリゼーション下での現代日本の社会変動との相互連関を解明する。
社会規範論B現代日本社会に生起する問題を具体的に取り上げ,それに対する法的対応の諸側面を概観しながら,法的規範がもつ問題構造を検証する。
社会規範論Aホッブズを起点としてイギリスの思想の歴史をたどりながら,そもそも社会の秩序やルールがなぜ成り立つのか,その前提にまでさかのぼって考える。
社会文化環境論演習B人間発達と社会環境の相互関連を,国境を越えて移動する人々(移民・出稼ぎ・難民等)の生活・意識を主な素材として考察する。
社会環境思想史演習B参加者がそれぞれ社会思想を題材にテーマ発表を行い,グループで発表について議論することで,各人の問題関心を深めながら思想について学ぶ。
公共性論演習B「現代福祉国家と地方自治」という枠組みを設定し,そのなかで公共性に関わる諸問題を学生自身による実態調査をふまえ具体的に検討する。
国際開発論演習Aグローバル社会における途上国の貧困や格差問題を多角的に検討する。グローバル政治経済の実態を主として理論的な側面から討議する。学生間の議論が中心となる。
国際平和論演習A日本国憲法平和主義および日本と世界における平和問題を取り扱っている文献,論文を講読し議論していく。
コミュニティ論演習Aコミュニティに関する基本的文献の講読とフィールドワークの実践を行う。批判的な論文の読み方,資料・データの収集方法,フィールドワークの方法と結果のまとめ方を習得する。
都市地域論演習A都市に関連する著書・専門雑誌等から論文を選び,それについて報告者を決め,輪読形式で演習を行う。また,適宜,都市地域フィールドワークを実施する。
労働史演習A・B労働史に関する文献を輪読する。2010年度はマルクス『資本論』第一巻を読んでいる。その他レポートの作成方法などを指導する。
産業構造論演習A・B戦後日本経済と企業社会の分析を中心にしつつ,教育・福祉・社会保障・自治体制度等の人間の発達を担う制度・条件を幅広く検討する。
社会文化環境論演習A人間発達と社会環境の相互関連を,客観的な経済社会構造のみならず,主体の文化的・社会心理的諸要素にまで踏み込んで考察する。
社会環境思想史演習A現代の社会思想における古典をグループで読みながら議論することで,思想研究の方法,思想と歴史・社会との関係の捉え方などを学ぶ。
公共性論演習A「現代福祉国家と地方自治」という枠組みを設定し,そのなかで公共性に関わる諸問題を学生自身による実態調査をふまえ具体的に検討する。
環境経済学人間の社会・経済を分析の対象として,環境問題発生メカニズムの解明と政策の提示に取り組んできた環境経済学について,基礎的な理論を学ぶ。
国際開発論発展途上国の貧困や国際間格差について考える。これまで開発政策の中で取り組まれた実践やその思想的背景などについて検討する。
自治体論日本の地方自治の成立・発展過程,直面する諸課題とそれに対する政策的課題や解決の方向性について,地域社会の諸条件に関連づけて概観する。
家族論家族をめぐる現代の諸問題と変容について,「親密なつながり」と「生きる基盤」に着目して社会学的考察を加えるとともに,その将来像を展望する。
公共性論近代以降にみられる公共性の歴史的変遷と特殊日本的な公共性のあり方を理論的・実証的に検討し,あわせて今後のあるべき方向を探る。
憲法秩序論憲法上の争点を中心とする諸事件に関する判決を取り上げて検討することにより,憲法規範の現実社会において果たしているあり方とその問題点について考察する。
現代日本社会史戦後日本社会の歴史展開を政治経済の動向を中心に概観しながら,現在の諸矛盾がいかなる歴史構造のなかで生起してきたのかを検証する。
フィールドワーク実習コンピューターを用いた情報収集,フィールドワークの方法,フィールドに関するレポートのまとめ方,コンピューターを利用したプレゼンテーションの技法を習得する。
国際平和論戦争と平和に関する国際法の展開,国連憲章体制,核兵器体系の登場を講じた上で,日本国憲法平和主義原理(成立,理念,展開)について考察する。
コミュニティ論阪神淡路大震災を事例に,住民にとってコミュニティとはどのような存在なのかを明らかにする。被災者の立場に立った授業である。授業者もその一人であるので。
都市地域論中国の都市地域構造をテーマとし,封建時代・新中国成立後,さらには改革開放政策実施後の3つの時期にわたるその変容について検討を加える。
労働史日本の労使関係の歴史を概観する。構成は,戦前から占領期の労働史,50年代から高度成長期の労働史,新自由主義的改革期の労働史,賃金問題の歴史である。
産業構造論資本主義経済の基礎的構造を把握したあとで,主に現代日本の国民経済及び産業構造の歴史的特質を分析し,これからの産業構造のあり方を考える。
社会変動史国境を越えた移動に伴う人間発達と世界社会変動の関連を,歴史的および現代社会論的な視点から把握する。
社会環境思想史ヒトラーの支配を経験したドイツの哲学者たちの思想を通して,現代社会がなぜ新たな野蛮と暴力を生み出してしまうのか,そのメカニズムを分析する。
国際社会環境論Bグローバル社会の光と影について概観したうえで,日本の現在置かれている立場,またこれから取るべき方向性について学生間の討論を交えて考える。
国際社会環境論A「国際社会」の成立と展開(主権国家の成立・国民国家の成立と展開),第二次大戦後の国際社会環境についての基本的問題を講義した上で,「日米同盟」と呼ばれるようになった日米安保体制の展開過程について考察する。
地域社会環境論B人間の空間的行動(どこに買い物に行くのか,どのようにして住宅購入を行うのかなど)や空間の認知(頭の中の地図)は個人によって多様である。その多様性を解く鍵を探す。
地域社会環境論A大都市圏の地域構造の変容をテーマとし,とりわけ都市の発展段階における反都市化段階に注目し,その背景・要因とインナーシティ問題について考える。
産業社会環境論B1990年代以降の日本における新自由主義的改革について概観する。構成は,労働-派遣問題など,教育,社会保障-医療保障,財政と税制である。

Updated: 2011/06/06 (Mon) 12:28