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第211回自然環境論セミナー「エントロピーによる太陽光下での光合成の最大効率の解析」

開催について

日時
2009年7月29日 (水) 13:20~14:50
会場
神戸大学発達科学部 B208教室 (B棟2階)
対象
どなたでも参加できます。多数の学生、教員、一般の皆様のご来聴をお待ちしております。
参加方法
当日、直接、会場へお越しください。
参加費
無料
主催
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間環境学専攻 自然環境論コース
連絡先
メール: ebina@【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】 (蛯名 邦禎 (発達科学部 自然環境論コース))

プログラム

講師 矢吹 哲夫 氏 (酪農学園大学環境システム学部 生命環境学科)
タイトル エントロピーによる太陽光下での光合成の最大効率の解析

内容

周知のように、光合成は二重の意味で地球生命環境に貢献している。一つは生命エネルギーの供給源として、一つは二酸化炭素の吸収源としての貢献である。それ故、この光合成のエネルギー効率を解析、評価することは意義あることである。本セミナーでは、光合成のエネルギー効率について以下の2点に分けて報告したい。

  1. 量子収量データに基づいた光合成の実際のエネルギー効率の定式化と計算
  2. 太陽光のエントロピー計算に基づいた光合成の最大エネルギー効率の定式化と計算

特に2について、表面温度5780Kの太陽から15000万km離れた地球に届いたときの太陽光のもつエントロピーを定量的に評価することで、その太陽光で行なわれる光合成の最大効率を評価する理論式を提起しその理論式に基づいた計算結果を紹介する。計算の結果、1で求めた光合成の実際のエネルギー効率が20%前後であるのに対して2で求めた最大エネルギー効率は約76%となり、両者の間には大きな差があることが分かった。

Updated: 2009/07/24 (Fri) 22:17