本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

神戸大学発達科学部 人間表現学科 表現文化論コース

あなたの知らなかった表現の世界へ

「表現」といえば,アーティストやパフォーマーの専売特許だと思っていませんか? もし,あなたがそんなふうに思っているなら,ぜひ表現文化論コースの扉を叩いてみてください。そこには,これまで知らなかった表現の世界が広がっているはずです。表現文化を学ぶ立場からすれば,あらゆる人間の生きた証こそが「表現」なのです。そのとき表現者とは,何か特別な才能をもった人たちばかりではありません。それとは比べものにならないくらい多くの普通の人びとがそれぞれの時代を懸命に生きる中で,さまざまなモノが創り出され,歌が生まれ,街ができ,流行と同時に変わらぬ伝統も受け継がれてきたのです。傑出した芸術作品もまた,この広がりを抜きには語れません。このようにして,近代社会の形成とともに人間をとりまく環境や身の回りのものごとは,目まぐるしく変容してきました。それはまた,人間の考え方や振る舞いにも影響を与えずにはおきません。表現文化論コースでは,近現代において独自の展開を見せてきた表現分野,たとえば建築,デザイン,メディア,ファッション,音楽文化,舞台芸術などを取り上げながら,人間の創造物や表現行為に関わる歴史や文化を,政治や経済,社会,技術といったさまざまな文脈から学び,人・モノ・社会の交流のなかに生成する近現代の表現文化を見つめ,考え,その可能性を探求します。そのなかから,あなたの知的好奇は,新たな表現のあり方と人間の姿を発見することでしょう。

学生の声

恵まれた環境の中で,自分の好きなことを学べる幸せ

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中山真理子 さん(表現文化論コース4 年生)

表現文化論コースの魅力は,何と言っても知識豊富な先生のもとで,さまざまな角度から文化を学べるということです。文化を学ぶということは,とても幅広く,一概に捉えることは容易ではありませんが,だからこそおもしろく興味深いです。日常に溢れているものは全て文化の構築なので,学ぶ度に毎日の生活が面白くなっていきます。とても愉快で個性的な仲間にも恵まれ,刺激し合いながら日々楽しい学生生活を送っています。

また,私は交換留学生として,一年間フランスのニース大学に留学しました。そこで受講した文化やアートの授業(カーニバルにも出場しました!)はもちろん,フランスでの毎日全てが私にとって文化の勉強だったので,とても有意義な一年間を過ごすことができました。これからは,フランスで感じた“日本人の特殊な美意識”,例えば「かわいい」や重ね着の傾向等について,ファッション文化的な観点から,卒業研究を進めて行く予定です。

過去版

スタッフとカリキュラム

スタッフと研究分野・研究テーマ

氏名職名研究分野・研究テーマ
梅宮 弘光
(うめみや ひろみつ)
教授【近代建築史】
20世紀の建築について研究しています。とくに日本の大正期,昭和戦前期。実際に建てられたものだけでなく,計画倒れや夢想に終わったものも興味深いです。
大田 美佐子
(おおた みさこ)
准教授【西洋音楽史,音楽美学】
両大戦間の音楽文化の諸相 (音楽・音楽劇における伝統の継承とその展開,受容の問題) について研究しています。
田畑 暁生
(たばた あけお)
准教授【社会情報学,映像論】
現代は情報社会と呼ばれ,さまざまな情報メディアが社会で利用されていますが,その機能や影響について,特に映像メディアを中心に,研究しています。
中山 修一
(なかやま しゅういち)
教授【デザイン史】
近代英国のデザインに関する研究。とりわけ,ヴィクトリア時代の詩人にして工芸家で,政治活動家でもあったウィリアム・モリスに関心をもっています。
平芳 裕子
(ひらよし ひろこ)
准教授【ファッション文化論,表象文化論】
ファッションとそれをとりまく文化の歴史を明らかにすることによって,西洋近現代を中心とする「ファッションと女性」との関わりを考察しています。

カリキュラム

表現文化論コースのカリキュラムをご覧ください。

卒業と進路

卒業研究テーマ

表現文化論コースの卒業研究テーマをご覧ください。

主な進路

表現文化論コース 卒業生の進路 (神戸大学発達科学部人間表現学科)をご覧ください。

主な資格免許の取得状況

表現文化論コース 資格免許の取得状況をご覧ください。

Updated: 2011/06/24 (Fri) 16:23