本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

神戸大学発達科学部 人間表現学科 表現創造論コース

次世代を担うクリエイター,ファシリテーターを目指そう!

私たち人間は古きから,思考や感情を表現しようとする欲求に駆られ,さまざまな文化を生み出し,この地球に生き長らえてきました。なかでも音楽や造形,舞踊といった創造的表現は,人間存在の根幹に関わるきわめて自然な行為と言うことができ,人間の発達や人格の形成に欠くことのできない重要な営みとして受け継がれてきています。表現創造論コースではこういった人間の創造的表現の可能性を,音楽や美術に機軸を置いた実践的研究を通じて多面的に追求すると共に,私たちが生きている意味を考えていきます。また同時に,それらの枠組みでは捉えきれない多様な表現領域をも巻き込んだ「時間と空間における総合的な表現の創造」にも挑戦します。この試みはコース必修科目である一連の「表現創造演習」において総合的なパフォーマンスとして結実させますが,同時にアート・マネジメントの実践の機会としても活用し,企画立案からパフォーマンスまでのプロセスをトータルに学びます。一方,マルチメディアやニューテクノロジーによる先端的融合表現の領域をも視野に入れながら,次世代を担う複合的で新しいタイプのクリエイター,ファシリテーターの養成を目指しています。

学生の声

自分の可能性にワクワクドキドキ,新しい自分に出会う場所

写真
藤野志織 さん(表現創造論コース3 年生)

立体造形の世界に飛び込んだのは,自分のやりたいことにひたむきに打ち込む仲間たちに刺激を受け,「私もつくりたい」と思ったからです。それでも最初の頃は,果たしてこれは,ひとを幸せにしたいという自分の夢に繋がっていくのかと,不安でした。しかし,先生の「自分の持っている力を全て注いだ作品は,この世界へのギフトである」という言葉に私の不安は吹き飛びました。自分の表現をとことん追求することは,決して自分に閉じこもった自己中心的な行為ではなく,むしろ,他者とより深く繋がるためのプロセスなのです。

私は将来,つくることから生まれるひととの繋がりや,新しい自分の発見を,さらに施設などの現場でセラピーとして活かしたいと考えています。そのために,大学生活では,とにかく「つくりたい!」という気持ちを大切にしながら,人間にとってのつくることの意味や表現の役割を,一から問い直したいと思っています。このコースでは,同じ志を持つ仲間や,個性豊かな先生方に囲まれて,学生ひとりひとりが,のびのびと,そして真剣に自分のやりたいことに主体的に取り組み,日々,自分の可能性に挑戦しています。

過去版

スタッフとカリキュラム

スタッフと研究分野・研究テーマ

氏名職名研究分野・研究テーマ
岸本 吉弘
(きしもと よしひろ)
准教授【絵画表現】
現代における「絵画表現」を実践的 (実技) また理論的 (研究) な両側面より追求し,より本質的な人間表現としての「絵画」像を模索しています。
斉田 好男
(さいだ よしお)

[2012年3月末で退職予定]
教授【指揮(オペラ,管弦楽,吹奏楽,合唱)】
「指揮を通してのコミュニケーション,アンサンブル法」音楽表現を指揮者的立場からアプローチしています。自ら音を出すことはない指揮者の役割とは?
佐々木 倫子
(ささき ともこ)
教授【声楽】
クラシックの声楽曲の中で,日本・ドイツ・ロシアの歌曲を中心に研究・実践しています。どの歌曲も語るように歌うことがテーマです。
田村 文生
(たむら ふみお)
准教授【作曲,編曲,西洋芸術音楽を中心とした作品研究】
音楽作品の様式・実態・機能の分析により,音楽の作られ方・聴かれ方を探る様々な演奏形態での音楽表現の多様性を,作品の創作によって提示しています。
塚脇 淳
(つかわき じゅん)
教授【美術,彫刻】
20世紀の美術,特にロダン以降の抽象彫刻について研究教育しています。私自身は彫刻家として鉄の彫刻を制作し,国内外に精力的に発表しています。
坂東 肇
(ばんどう はじめ)
教授【器楽(ピアノ,室内楽)】
音の中に込められた想いはどのような形をとって表現となり人の心に達するのか。ピアノ演奏におけるコミュニケーションに内在する原理を探究しています。

カリキュラム

表現創造論コースのカリキュラムをご覧ください。

卒業と進路

卒業研究テーマ

表現創造論コースの卒業研究テーマをご覧ください。

主な進路

表現創造論コース 卒業生の進路 (神戸大学発達科学部人間表現学科)をご覧ください。

主な資格免許の取得状況

表現創造論コース 資格免許の取得状況をご覧ください。

Updated: 2011/06/24 (Fri) 16:23