本ウェブサイトは2012年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです。[2012年3月]

PCをウイルスに感染させないための心構え

大切なことから順番に並べてみました。分からないことがありましたら、コンピュータ・ネットワーク相談窓口まで気軽にお問い合わせください。

1. 今の“常識”を知る

コンピュータ・ウイルスは残念ながら新種が続々と作られており、状況が良くなっているとは言えません。これに立ち向かうためには、過去の知識による思いこみを捨てて、最新情報をチェックしていくことが大切です。

2. ウイルスの感染経路の種類を把握しておく

ウイルスは、おおよそ次の経路でPCに感染します。aには特に注意する必要があります。

  1. ネットワーク経由 (→ PCをネットワークに繋いでおくだけで感染)
  2. メール経由 (→ ウイルスが添付されたメールを開くと感染)
  3. ブラウザ経由 (→ ウイルスが仕掛けられたウェブサイトを閲覧すると感染)
  4. メディア経由 (→ ウイルスが仕掛けられたUSBメモリ、CD-ROM、フロッピーディスク (FD)、MOをPCに読み込ませると感染)
  5. データファイル経由 (→ ウイルスが仕掛けられたデータファイルを開くと感染)

3. Microsoft Updateは必ず行う (Windows向け)

Windowsでは、発見されていく脆弱性を修正するために、Microsoft Update (旧: Windows Update) というOSの更新作業をたびたび行う必要があります。

  1. Microsoft Updateの作業が必要な時は、地球儀のような“お知らせアイコン”が、Windows画面のタスクバーの右端 (タスクトレイ) に通常は表示されますが、このアイコンは長い間触らずにいると隠されてしまうことがあるので、Windowsの設定をあらかじめ次のような設定に変えておきましょう。
    1. タスクバー (画面の一番下にある横長の帯) の上で、マウスの右ボタンをクリックします。
    2. メニューを次のように開いていき、設定を変更します。
      • Windows XPの場合: [プロパティ] → [タスク バー] タブを選択 → 通知領域の中の [アクティブでないインジケータを隠す] のチェックを外す (=隠さないようにする)。
  2. Microsoft Updateは通常は月に1回実施されています。このスケジュールに合わせ、毎月第2火曜日の翌日 (第2水曜または第3水曜) には、ご自身の手で確実にMicrosoft Updateを行うことを強くお薦めします。
  3. 頻繁に使用していないPCでは、たまに電源を入れて使用した際に、Microsoft Updateやアンチウイルスソフトの定義ファイルの更新よりも早く、ネットワーク経由でウイルスの攻撃を受けて、ウイルスに感染してしまうことが多々あります。このような事態を防ぐためには、後述する「4. ブロードバンドルータを導入する」対応を行うことが最も確実です。本項は、リカバリー直後のPCにも同様に当てはまります。

4. ブロードバンドルータを導入する

PCを学内ネットワークに接続する際には、研究室などでブロードバンドルータを導入し、それを介して接続することを強くお薦めします。ブロードバンドルータは、安価なものなら3,000円台で購入できる機器です。これには、ネットワーク経由でのウイルスの攻撃をある程度機械的に防いでくれる「簡易ファイヤウォール」の働きがあります。

5. ファイルの拡張子に気を配る

普段扱うファイルの拡張子や、メールに添付されてくるファイルの拡張子に気を配りましょう。これにより、怪しいファイルを誤って開いてしまうことが少なくなります。拡張子とは、ファイルの種類を識別するための、ファイル名の末尾に付く3文字程度の英数字のことです。ファイルの拡張子を常時表示しておくために、Windowsの設定を次のように変えておきましょう。

  1. どれでもいいですから、フォルダを一つ開きます。
  2. フォルダのメニューを次のように開いていき、設定を変更します。
    • Windows XPの場合: [ツール] → [フォルダオプション...] → [表示] タブを選択 → 詳細設定の中の [登録されている拡張子は表示しない] のチェックを外す (=表示されるようにする)。

また、ファイルの拡張子を確認する方法について、『コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[11月分]について』では図入りで解説されていますので、参考にしてください。

6. “正しい”パスワードを設定する

PCに“正しい”パスワードを、つまり第三者が推測不可能なものを設定しましょう。あまりにもよくある、推測されやすいパスワードは、人間のみならず、ウイルスからもネットワーク経由で決め打ちして試せるわけなので、設定していても無力です。

7. アンチウイルスソフトを導入する

1~6までの処置を行った上で、さらに「アンチウイルスソフト」「ウイルス対策ソフト」をPCに導入しておくことが、PCをウイルスに感染させないための基本です。

Updated: 2009/02/09 (Mon) 11:59