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第222回自然環境論セミナー「気候変動の中で高山生態系に生じるレジームシフトのモデル解析 ―大雪山五色ヶ原の植生 (笹と高山植物) を事例とした平均場モデルによる解析―」

開催について

日時
2011年2月28日 (月) 10:30~12:00
会場
神戸大学発達科学部 G302教室 (G棟3階)
対象
学生・教員・一般の方
参加方法
当日、直接、会場へお越しください。
主催
神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間環境学専攻 自然環境論コース
連絡先
メール: ebina@【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】 (蛯名 邦禎 (自然環境論コース))

プログラム

講師 矢吹 哲夫 氏 (酪農学園大学 環境システム学部 生命環境学科)
タイトル 気候変動の中で高山生態系に生じるレジームシフトのモデル解析 ―大雪山五色ヶ原の植生 (笹と高山植物) を事例とした平均場モデルによる解析―

概要

近年,環境科学の様々な分野 (例えば生態系) で“レジームシフト”と呼ばれる現象について関心が高まっています.ある系 (システム) に以下の3つの条件を満たす変化が生じたとき,その変化は“レジームシフト”と呼ばれます.

  • 1) 系の変化が突然で急激である.
  • 2) 系の変化の原因となる環境条件の変化は突然ではなくゆっくりである.
  • 3) 系の変化が生じるときの環境条件の閾値と系が元に戻るときの閾値が異なる“ヒステリシス”がある.

特に 3) のヒステリシスの条件は,ある系 (例えば生態系) が劣化するときの閾値と復元するときの閾値が異なることを意味し,僅かな環境条件の変化で系が劣化しても系を復元するためにはその何倍もの努力が必要となるという意味で,“非可逆的”に近いダメージを示唆します.

今回の発表では,近年の気温上昇の中で高山生態系に生じつつある変化が“レジームシフト”である可能性があることを,大雪山五色ヶ原の植生 (笹と高山植物) を事例として,雪解けの時期の早さに着目して構成した平均場モデルによる数値解析の結果から提示します.

Updated: 2011/02/28 (Mon) 13:10