講演会「日米女性労働セミナーの意義 ―当事者性を重視した労働者の学びを考える―」
本講演会は、「2009年11月27日 (金) 14:30~16:30」に開催予定だったものです。講演者急病のため開催を延期させていただき、この度、「2010年1月18日 (月) 13:00~15:00」の日程で開催することが決定しました。改めてご参加のほどよろしくお願い申し上げます。[2009年12月7日]
講演会について
ポスター (180KB)
ニート、フリーターが社会問題化し、昨年来の経済不況も乗じて、青年・女性の就職ないしは雇用状況はとりわけて深刻になっている。他方、青年・女性を対象とした労働者教育は低調であり、社会教育の領域では研究蓄積も少ない。このような中で、2006年に開催された「日米女性労働セミナー」は女性労働者教育として注目された。同セミナーの紹介者であり、開催のための日本側責任者であったICU (国際基督教大学) の田中教授にその意義や今後の展望について詳述いただき、社会教育として、また労働者教育として必要な内容と方法について、学生同士での意見交換を行う。
- 日時
- 2010年1月18日 (月) 13:00~15:00
- 場所
- 神戸大学発達科学部 中会議室A (A棟2階)
- 対象
- どなたでも参加していただけます。
- 参加方法
- 事前の申し込みが必要です。次の申し込み先まで電話かメールでお願いします。
- 参加申し込み先
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 大学院GPプロジェクト「正課外活動の充実による大学院教育の実質化」 (2007~2009年度)事務局
電話: 078-803-7969 (内線: 7969)、FAX: 078-803-7971 (内線: 7971)、メール: gph_info@ml.h.【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】
(ヒューマン・コミュニティ創成研究センター内) - 問い合わせ先
- 朴木 佳緒留 (メール: hounoki@【続けて「kobe-u.ac.jp」を入力してください】
- 備考
-
- 本企画は、神戸大学大学院人間発達環境学研究科の教員、朴木 佳緒留が企画しています。
- 本企画の関連として、2010年1月15日 (金) に、『講演会「国連・女性差別撤廃委員会 (CEDAW) にて、ミラクルを!」』が開催されます。こちらも同様に参加お待ち申し上げます。
プログラム
日時 2010年1月18日 (月) | 内容 |
---|---|
13:00~14:00 | 講演「日米女性労働セミナーの意義 ―当事者性を重視した労働者の学びを考える―」 田中 和子 氏 (国際基督教大学 教授) |
14:00~15:00 | グループに分かれて意見交換、まとめ |
趣旨
ニート、フリーターが社会問題化し、昨年来の経済不況も乗じて、青年・女性の就職ないしは雇用状況はとりわけて深刻になっている。同時に「派遣切り」「雇い止め」の不当さがマスコミでも取り上げられ、非正規労働から正規労働への移行が求められている。しかし、非正規労働から正規労働への移行は如何にして行われるべきか、また移行先としてイメージされている正規労働はどのようなものかについて、働く当事者が語ることは、それほど多くない。
日本の非正規労働は1960年代に「主婦のパート労働」として一般化し、1995年の「新時代の『日本的経営』」 (日本経営者団体連名) を契機に、その後の派遣労働法の改正を経て、主婦だけではなく、青年や男性に拡大した経緯がある。今日では、雇用労働者の4割を女性が占めるが、その半数以上は非正規労働で働いている。これらの経緯と事情の下で、女性労働は正規労働であっても「周辺労働」「低賃金労働」として位置づけられてきた。このような中にあっても、自らの働く意味を問い、労働者の尊厳を守ろうと努力してきた人々がいる。それらの人々を対象として、2006年に「日米女性労働セミナー」が開催された。同セミナーは「労働者教育」ということばさえ忘れられたかのような日本の事情の中で行われた、女性労働者教育実践として注目された。
同セミナーにおいて、女性労働者が自らの労働の価値をどのように認識し、どのようにして困難に立ち向かう資質を得たのか、「日米女性労働セミナー」の意義や内容、方法等々について、同セミナーの日本側責任者であったICU (国際基督教大学) の田中教授に詳述いただき、今日的な日本の状況の中で、労働者教育として必要な内容と方法について、学生同士での意見交換を行いたい。
学術WEEKS 2009
プログラム冊子 (2.0MB)
Updated: 2010/01/12 (Tue) 14:50