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日本協同教育学会第6回こうべ大会 報告4: 院生スタッフ (運営委員) の実践活動報告

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写真18: 2日間の学会が無事終了/皆さんお疲れ様でした!

1.

「日本協同教育学会 第6回こうべ大会」の運営スタッフとして、グループ全体のために自分の力を発揮できたことは非常に有意義で楽しい経験でした。

10月に入ってから連日、大会準備委員長・副委員長をはじめ私たちスタッフは、遅くまで残って様々な作業をおこないました。Yさんと私はプログラム要項集を印刷する作業を担当しました。単純作業ですが根気のいる作業でした。二人で協力しながら何とか時間通りに完成することができました。もちろん副委員長やFさんの手伝いがなければ完了できなかったので、そのことに関して感謝しています。

学会前にスタッフでいろいろな意見を話し合う機会があったことは、非常に有意義だったと思います。グループ活動をする場合の他者の意見は、大変勉強になりました。

学会当日は朝早く集合し、終日休む間もなく活動しました。忙しい活動であっただけに、一人でおこなうより協同作業のほうが良い成果を得られるのだなと深く感じました。役割分担として、学部生のKさんと一緒に懇親会とお弁当受付の担当をしました。学部生さんとは顔見知りではなかったのですが、すぐに仲良くなれました。お金を扱うという神経を使う活動でしたが、最後まで正確に間違いなく活動を終えることができました。

「日本協同教育学会」に参加するのは初めての経験でした。「協同」という概念は仲間と心と力を合わせて共に行動することです。今度の活動に参加させていただき、沢山のことをスタッフと協同作業し、お互いに自分の意見を相手にわかりやすく伝え、意見交換をし、最後まで協同作業をおこなえたことは非常に貴重な体験となりました。

日本人の集団性について、私は日本に留学する前に少しは理解していましたが、今度の学会で日本人の協同性・チーム性・協調性などを一層深く感じ、感動しました。さらに人間としての社会性・集団性も感じながら、「協同」の本当の意味を肌で理解できました。皆さん、お疲れ様でした。

牛 志玲さん
(博士課程後期課程 教育・学習専攻 人間形成論)

2.

8月の学術WEEKSの準備委員会でこの活動があることを知り、興味を持ちました。私自身、時々所属学会で口頭発表やポスター発表を行うのですが、開催大学の募集記事を学会誌などで見るたびにどのような手順で運営がなされているか知識として持っておくことも正課外活動の一環として意味があるのではないかと考えました。受付の業務や会場の設営のシフト、全国からお越しになられる研究者の皆さんに開催期間中どのような配慮をすればよいかなど準備委員のメンバーの皆さんと討議する中でいろいろな点について知ることができました。シフト配置についても、大会副委員長が様々な活動を体験できるように配慮をしてくださり、とても有難かったです。大会1日目は、受付業務を行いました。附属校の研究協議会の参加の有無で資料の配布状況が変わったり、参加費の納入状況が異なっていたり、学会費の納入について質問を受けたりと様々なパターンがありましたが、スタッフ同士で臨機応変な連絡や対応ができ、よかったと思いました。大会2日目は、学会の司会業務を行いました。私の担当は「研究発表」の会場でした。以前から仕事などで研究協議会や講演会の司会を行うことはあったのですが、3本の発表と質疑応答を予定された時間内に終了できるようにスタッフ同士で協力していくのは始めてのことでした。特に「学会」ということで報告者は大学の研究者の皆さんばかりであり、内容の報告が中途半端にならないように完結され、質疑応答においても一定時間内に参加者間で議論ができるような形で進行していくのは神経を使いました。これまでの研究協議会の経験では、報告時間内に報告が終わらずに早口になったり、途中で報告が終わったりするため、報告者の方の充実感が低下するような事例を見てきましたが、本学会では時間内に報告が済み、一定の議論ができ、示唆が得られたことにほっとしました。開催期間中も他専攻のスタッフの皆さんとも交流ができ、とても楽しい体験でした。機会があればまたこのような活動に参加させていただきたいです。ありがとうございました。

高橋 眞琴さん
(博士課程後期課程 教育・学習専攻 人間形成論)

3.

今回の学会では、準備の段階から参加し、企画や運営にも関わることができた点が貴重な経験となりました。さまざまなアィディアが具体的な形になっていく過程に触れ、大きな達成感が得られました。遠くから来られる先生方に少しでも快適に過ごしていただくために、あれこれ知恵を絞りました。例えば、「クロークの準備」や受付業務をスムーズに進めるための「名札やシールの工夫」などの打ち合わせを、大会副委員長を中心に綿密に進めたことでチームの力も高まったと思います。

学会当日は、会場係を担当することで、会場で展開される議論の内容を聴くことができ、教育実践に新たな流れが出来ていることを肌で感じることができました。また、メンバーが自分の担当だけでなく、お互いに担当以外のところにも気配りをし合って協力していました。また、分科会の司会進行という大きな役目も無事務められ、安堵と共に喜びも感じています。

石崎 和美さん
(博士課程前期課程 教育・学習専攻 発達支援論1年履修コース)

4.

この学会の運営委員となったことがきっかけで、プレ大会として附属住吉中学校での研究授業や講演会が16日 (金) に開催されることを知りました。関心が持てる内容でしたので、16日(金) は参加者としてプレ大会に関わり、17日 (土) ~18日 (日) は本大会の運営スタッフとして関わりました。主に受付業務を担当しました。これまでの個人的な経験から提案した意見 (懇親会申込者の識別に関するアイデア) が採用され、充実感を持つことができました。自分の仕事との調整 (仕事場を会場にした英語検定試験と重なったため) に少し苦労しましたが、「協同教育」「協同学習」にも大変興味がありましたので、会場係のときには、その業務につきながら学ぶこともでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。

福井 良子さん
(博士課程前期課程 教育・学習専攻 発達支援論1年履修コース)

5.

早期からマネジメント (分担グループ毎の企画書および連絡網・全体進行表) により院生の共通認識を図ることができたため、当日までの準備などを安心して・計画的に進めることができました。マネジメントの効果的方法を学べたと思います。学会発表等で使用する機器等のチェックや会場の清掃など丁寧におこないましたが、これは、大会委員長の学会参加者に対するホスピタリティの高さに院生・学部生が影響を受けた結果だと感じました。同じ日に学部内の別棟で他のプログラム (国際交流のセミナー) があったため、参加者が迷わないよう、門を入ってすぐの所で待機・案内ができるような役割配置を工夫しました。臨機応変の必要性を再認識できました。突発的な事態 (発表者や司会者の遅刻、発表データの機器への取り込みに手間取るなど) に対し、当日補佐役であった学部生に適宜対応を任せることでうまく切り抜けることができました。危機管理の大切さを学ぶことができました。

また、学部生は今回の経験を次の機会に生かすことができるだろうと期待します。最後に、多忙であるにもかかわらず、リーダーである大会委員長と副委員長のハートを失わない姿勢に頭がさがりました。

福田 やとみさん
(博士課程前期課程 教育・学習専攻 発達支援論1年履修コース)

6.

準備段階では、中心スタッフ (大会委員長・副委員長) の負担が多いのではと感じましたが、学会の準備として必要な役割を飲み込めておらず、積極的にかかわれないもどかしさがありました。学会プログラム・要項集の印刷・製本が大きな仕事でしたが、製本の機械はもう1つあれば、時間短縮できたと思います。大会当日は2日間にわたり、休憩室や役員室の湯茶を整えること、お弁当の販売・配布と後片付けなどが主な担当でした。役員室の雰囲気は和やかで、この部屋の利用は適切であったように思います。学部生Tさんのアイデアでお弁当ケースをコンパクトに収納でき、そのおかげでビニール袋2枚以内に収めて廃棄することができ、助かりました。懇親会会場 (学内) として利用した「BEL BOX」の従業員の方が、料理内容について丁寧に説明してくださるなど、大変親切でした。この雰囲気が会全体に伝わり、楽しい会食でした。皆さん本当にお疲れ様でした。

山崎 久子さん
(博士課程前期課程 教育・学習専攻 発達支援論1年履修コース)

7.

初めて学会の企画・運営に関わる機会を得ました。学会にはこれまでほとんど参加したことがなく、わからないことだらけで、指示に従うという部分が多かったのですが、たくさんのことを学べ、とても良い経験になりました。この学会の企画・運営にあたっては、思った以上に細やかな部分まで配慮しなければいけないことや、リハーサルの重要性などを学びました。運営スタッフの皆様、学会の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。

臼井 実菜さん
(博士課程前期課程 教育・学習専攻 発達支援論コース)

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Updated: 2009/12/02 (Wed) 20:33