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健やかな子どもの育成を願って

石川哲也 (人間発達環境学研究科心身発達専攻健康発達論コース教授)

おかげさまで、岐阜薬科大学時代は、小瀬洋喜教授の下、「無希釈し尿の好気性処理」、「自然環境における塩素処理副生成物の生成メカニズム」の研究など先進的で今日においても問題になっている環境衛生に関する研究ができました。

文部省時代は、学習指導要領の改訂、健康教育、エイズ・性教育、薬物乱用防止教育、学校環境衛生などの分野において、小学校保健の教科書の実現、小学校中学年からの保健の授業の実現、各種指導資料の作成、「学校環境衛生の基準」の通知化など、健康教育の歴史に残る仕事にかかわることができました。

とりわけ、「あと10年あれば、何か世の中の役に立つことができる」と希望を抱いて赴任した神戸大学においては、行政経験を生かし、また、素晴らしい研究仲間に囲まれながら、学校環境衛生、薬物乱用防止、性教育などの分野において、院生、ゼミ生が一丸となって研究し、日本学校保健学会に多くの論文を投稿してくれたこと、そうした成果が文部科学大臣告示である「学校環境衛生基準」に採用されたことや新聞などに取り上げられたことなどが私の誇りです。

Updated: 2010/03/24 (Wed) 18:43