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産科施設と「ひろば(ドロップイン)」が連携した周産期からの家庭と子どもに対する予防的・介入的支援に関する研究: Perinatal Outreach Project

初めて子どもを産む前後の時期、上に幼い子どもがいて妊娠中および妊娠直後の時期など、いわゆる周産期にある母親には、子育ての上で大きな負担感や不安感がみられる。初産の場合は、初めての経験であることからの心理的圧力がかかり、2回目以降の妊娠・出産の場合は、異なる年齢の子どもを育てることからの心理的圧力に加え、地域で提供される子育て支援サービスを受けたいと思っても、2歳児未満を対象にしたプログラムがほとんどなかったり、2人目以降はサービスが受けられないという制約があったりする。そこで、子どもが産まれた直後から就学前まで一貫して、地域ぐるみで母親の心理・社会的支援や子どもの成長・発達に関する助言を提供するシステムが求められる。産科施設の協力を得ながら、地域の助産師、保健師、保育士などが行政とともに緊密に連携を取り合い、母親と子どもを地域で見守るためのシステム構築とモデル提示を目指した研究が本プロジェクトである。サテライト施設「あーち」では、2007年度からペリネイタル・アウトリーチ・サービスとして、「あーち」が雇用した助産師が産科施設でサービスを提供した結果、「あーち」のドロップイン利用者の属性に変化が生じた(子どもが低年齢化した)。

Updated: 2010/05/17 (Mon) 11:55