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書籍の執筆


田畑 暁生

(人間表現学科 人間表現論講座 メディア論)

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出版書籍

私の研究成果を、一般向けの書籍という形で公表することに積極的なところが、私の社会貢献である。

最初の単著『映像と社会』を出したのは2003年のことだが、ありがたいことにこの分野の基本書として認めてもらっている。私の所で学んでいる院生が他大学から進学してくれたのも、この本を読んだことがきっかけだったそうだ。

2004年に出した二冊目の本『情報社会論の展開』については、茨城大学、群馬大学、駿河台大学、徳山大学、福岡大学など、各地の大学の授業で教科書・参考書として使われている。

2005年に出した3冊目の本『メディア・シンドロームと夢野久作の世界』は、雑誌『文学界』などいくつかのメディアで書評してもらった。

訳書も多数出しているが、自分の本を書いている時よりむしろ、翻訳をしている時の方が「社会貢献」という気持ちが強い。英語のできる人が増えたとはいえ、まだまだ洋書を自分で読む人は少ないし、読めても日本語で読む方がはるかに時間が節約できるからだ。

最初の翻訳『仮想現実のメタフィジックス』を出したのはもう10年以上前だが、それから9冊ほど出版してきた。その中では、フランク・ウェブスターの『「情報社会」を読む』は多くの大学で教科書に指定され、一番売れた。今年も既に版を重ねている。2005年に出したマクロード『表現の自由vs知的財産権』は、日本経済新聞と朝日新聞の両方で書評が出たおかげで、一時的にではあるがアマゾン・コムのベストセラーの100位に入ることができた。

Updated: 2009/09/17 (Thu) 10:26